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虚構士ハロルは夢を見る
【キャッチコピー】
「ねえ、ハロルは夢を見る?」
夢を見ることができる人間が稀有である世界。夢を見ることができる子供は夢見子と言われ、夢見子は想像力を具現化する能力を持つ虚構士になれる可能性を持っている。虚構士のハロルは同じ夢を繰り返し見ていた。それは「見たこともない村が焼かれる夢」。
ハロルは師匠のスーと共に夢見子を探していた。そこでミーンと出会い、彼女の虚構士としての可能性を見出す。そんな折、翼竜が街を襲い、ハロルとスーは王から疑いを掛けられる。身の潔白の証明のため、ひいては虚構士の地位向上のため、ハロルたちは国を旅立つことになる。
ハロルは身の潔白を証明できるのか。また、繰り返し見る謎の夢の正体とは。
異世界ファンタジー 全39話 完結
オーバーデッドと逆葬儀
【キャッチコピー】
彼女は死を過ぎていた。
楼義(ろうぎ)は目の前を通り過ぎた少女が過死者(かししゃ)であることを認め、呼び止めた。兎佳子(うかこ)と名乗る少女は逆葬儀屋を探していた。逆葬儀屋である楼義としては兎佳子を逆葬儀しなければいけなかったが、自身の愛する人を失くしてしまったトラウマから、彼女の逆葬儀を先送りにした。
もしも過死状態(オーバーデッド)のときに楽しい思い出を作れたら、兎佳子は死なずに済むかもしれない。そう思った楼義は同じ逆葬儀屋の潤香(うるか)に兎佳子のことを内緒にしてもらい、彼女との時間を過ごしていく。
その一方で相対する存在の葬儀屋が、まるで楼義の仕事を邪魔するように現れる。
果たして楼義は兎佳子の逆葬儀を執り行えるのか。そして、彼女は『生き直す』選択を取ってくれるのか。
現代ファンタジー 全53話 完結