#長編 の作品
オーバーデッドと逆葬儀
【キャッチコピー】
彼女は死を過ぎていた。
楼義(ろうぎ)は目の前を通り過ぎた少女が過死者(かししゃ)であることを認め、呼び止めた。兎佳子(うかこ)と名乗る少女は逆葬儀屋を探していた。逆葬儀屋である楼義としては兎佳子を逆葬儀しなければいけなかったが、自身の愛する人を失くしてしまったトラウマから、彼女の逆葬儀を先送りにした。
もしも過死状態(オーバーデッド)のときに楽しい思い出を作れたら、兎佳子は死なずに済むかもしれない。そう思った楼義は同じ逆葬儀屋の潤香(うるか)に兎佳子のことを内緒にしてもらい、彼女との時間を過ごしていく。
その一方で相対する存在の葬儀屋が、まるで楼義の仕事を邪魔するように現れる。
果たして楼義は兎佳子の逆葬儀を執り行えるのか。そして、彼女は『生き直す』選択を取ってくれるのか。
女勇者の手首の傷が心配なので付いて行くことにしました~ハズレスキル【ステータスオープン】しかありませんが追放されないように頑張ります~
【キャッチコピー】
「……お前はまだ、本当のステータスオープンを知らない」
想喰姫
「誰もが何かを忘れたがっている」
とある高校の美術部員・風間想太は、意識を失った少女・姫神白亜を介抱する。
透き通るような白い髪を持った彼女は、自らを妖(あやかし)と称し、秘匿していた不思議な力を披露する。
秘密を共有することになった二人。やがて彼らは自らを縛る過去の記憶と向き合っていく――
【キャッチコピー】
忘れたいこと。忘れたくないこと。
記憶と想いを巡る青春ファンタジー。
<登場人物紹介>
風間想太(かざまそうた)
高校二年生。美術部員。
穏やかで大人しい少年だが虚無感に苦しんでいる。
姫神白亜(ひめかみはくあ)
想太の同級生。妖精を思わせる美貌の少女。
他者の記憶を奪い取る能力を有しており、妖(あやかし)を自称する。
神坂恋花(こうさかれんか)
想太と同じ美術部員。
明るく人懐こいムードメーカー。想太とは中学校からの友人。
姫神秀玄(ひめかみしゅうげん)
白亜の兄。小さな診療所を営んでいる。
Wheel Of Fortune
――これは始まりにして終わりの物語――
かつて蒼にはユアリーと呼ばれた世界があった。 その世界は祝福されて生まれたが、滅びの道を辿ることとなる。
2009年 日本。本州西端の地方都市結市。
結 高校ミステリークラブの面々は 高校に伝わる七不思議のひとつ「影鏡」の調査に乗り出す。
影鏡の主は詠う。
<始刻来りて……歯車は廻る……世界は謳う……嘆きの悪夢<ゆめ>を……>
かくして前世の縛鎖を巡る絆の物語の幕は開かれる。
――世界が望むのは絶望か、希望か――
※PG-12程度の表現を含みます(NLGLBLでキス程度まで描写あり)