#野球 の作品
勇球必打!
スキル・特技・魔法を駆使して野球しろ!
魔王に敗れゲームオーバーとなった勇者アラン。
彼はオディリスと名乗る神により、蘇生され現代へと転移させられてしまう。
そこでオディリスのイタズラ……いや試練により、アランは何故かプロ野球の入団テストを受験。
超展開の連続に流されるアラン。
ファンタジーな格好でテストを受験するその姿、周囲の冷ややかな視線を当然受ける。
しかし、そこは勇者だ。チートな異世界者の能力で見事合格。
そのまま万年最下位の不人気暗黒チーム『浪速メガデインズ』へと入団することになった。
こうして、強制イベントによりプロ野球選手となったアランにオディリスは言った。
「野球を通じて友情の力、信頼の力、チーム力を身に付けなさい」と――
元の世界へと戻るための条件は『日本シリーズ優勝』のS級クエスト。
果たしてアランはメガデインズを優勝させ元の世界へ帰られるのか?
そして、裏で動く神々の遊び――
こうして、勇者アランの野球レベル1からの冒険が始まる。
イメージイラスト:AIのべりすと
※2023/8/26 副題をなくしました。
ウソから出た決め球
架空プロ野球球団を舞台にした掌編。
プロ野球球団・神奈川モビーディックス所属 松丸政一。
今年、プロ3年目の投手である。
球速は150キロ台とそこそこだが、
「お前さ……もっとビシッ! と決まるような変化球ないの?」
二軍投手コーチから嫌味を言われる。
そう彼にはウイニングショット――つまりは決め球がなかった。
松丸は咄嗟に言った。
「実はキレキレのシュートを覚えました!」
シュート。
利き腕とは反対方向に曲がる横回転軸の変化球のことである。
「えっ……マジ?」
「はい! オフの自主トレで習得したんです!」
松丸はドヤ顔で答えるも――
(ヤ、ヤッベ……見栄からウソついちゃった)
一度も投げたことがなかった。
※このお話は、大洋ホエールズで活躍した平松政次さんのエピソードを元にしています。
表紙:同人誌表紙メーカーを使用。