#葛飾北斎 の作品
恋文百景
『一通の恋文。数珠繋ぎの右往左往。百の風景のそのまた一部の物語。』
港町の秋祭り。
立花隆一はかつて告白し損ねた少女、鈴木桜子に再会する。
桜子は上だけを見て歩いていく。
ところかまわず、無類の美しさを振りまいて、周囲の有象無象を狂騒に駆り立てる。
もちろん、隆一も例外ではない。
桜子に想いを伝えるのだ!
そう、隆一は決意した。
川をさかのぼり、木をよじ登り、県道を走り抜ける。
東奔西走の行く末やいかに。
ショートムービー的短編です。
登場人物
立花隆一(たちばなりゅういち):主人公。桜子が好き。
立花深雪(たちばなみゆき):隆一の妹。兄が心配。
舘林保(たてばやしたもつ):隆一と深雪の幼馴染。なぜだか走る。
鈴木桜子(すずきさくらこ):天衣無縫の美少女。四年前にお引越し。
(カバーイメージはノーコピーライトガール様からお借りしたイラストを一部改変して作成しております。)