#聖女 の作品
聖女の位を奪われたけど、精霊の加護は私に与えられたようです
〈聖女になれなかった聖女の物語〉
聖女の位を奪われた。
子供のころから憧れていた聖女になるため、魔法学園で努力して、ついに首席を獲得した私。
聖女に選ばれ、第一王子との婚約も決まり、即位式の日を迎えた。
――突然、聖女の位は剥奪だと言われた。
公爵令嬢を聖女にするため、私が不正を行ったことにされたのだ。
私は学園の卒業資格まで奪われ追い出される。
孤児院出身で帰る場所もなく途方に暮れる私の前に現れたのは、
――学園で同級生だった隣国の貴族ジルだった。
魔法使いとして自分の元で働くことをジルに誘われ、私はついていくことにする。
聖女のことなんか忘れて、私はできることをやって生きていく。
そう思っていたら、あることがきっかけで
――聖女になるのに必要な精霊と契約を結ぶことになった。
真の聖女の代わりに聖女の力を手に入れてしまった私は、ある秘密を抱えたジルと共に自分の居場所を見つけていく。
※小説家になろう、ラノベストリートで掲載しています。
聖女に転生するのに真名の入力が必要だなんて聞いていないんですれども!?
●キャッチコピー 真名が一つだけって決まり、ありましたっけ?
●PR こんな聖女がいてもいいじゃない!? 魂さえあればそれでいいのです!
婚約破棄された行き遅れ令嬢ですが、ようやく舞い込んだ次の縁談相手がワケあり人魚の王子様でした
「婚約破棄してくれないか、ヴェロニカ」
それは王太子が申し出た、誰にも非がない出来事。だけどすでに婚期を逃していたヴェロニカになかなか次の良縁が巡ってこない。一年後、ようやくヴェロニカの元へ見合いの話が舞い込む。が、なんと相手は人間ではなかった。
「え、人魚ですか……?」
海を統べる人魚は魔法が使える未知の種族。だけど魔法で人間の姿になっている王子アトルは、ヴェロニカもときめくほど可愛らしい美少年だった。ただ、彼らが頑張って勉強してきた陸の文化はかなり間違っていて──?
一筋縄でいかないお見合いだけど、ヴェロニカはお人好しな者たちに愛されまくって幸せになる。
婚約破棄ですか? 殿下の呪いを抑えているのは聖女である私ですよ? 陛下も怖い顔をしていますが
「エレナ! お前のような女との婚約は破棄させてもらう!」
「え? 本気ですか? シュバルツ殿下」
この国の王子であるシュバルツ殿下が、突然大声で私との婚約破棄を宣言した。
「聖女エレナ殿との婚約を破棄だと?」
「殿下は何を考えておられるのか……」
周囲からそういった声が聞こえてくる。
「シュバルツ! お前はいったい何を言っておるのだ!」
玉座に座る陛下が声を荒げる。
「父上! この自称聖女と結婚するなど、私は嫌なのです! 可愛げの1つもない! 私はカトレアと結婚します!」
自称じゃなくて教会からムリヤリ認定されたんだよ。それに、可愛げがなくて悪かったな。私も、我が家と王家との政治的な繋がりがなければ、あんたなんかお断りだよ!