#夜見ベルノ小説大賞 の作品
Meteorite Deliver
少年が生まれて初めて流れ星を見た次の日、町に隕石が落ちた。
日本に飛来した隕石の中で最も大きなものだったが、幸い被害は無かった。
少年は隕石をその目で確かめる為、幼い妹と二人、小さな旅に出る。
この中に一人、運命の人がいる
『運命の人と出会うRPG』と銘打たれたソーシャルゲーム。
プレイヤーはゲームの世界に入り、10連ガチャで引き当てたパートナーと冒険に旅立つことになる。
とあるプレイヤーが初回のガチャを引き、光属性のSSRキャラ|王城光《おうじょうひかる》を引き当てた。
だがそのプレイヤーはガクリと膝を落とす。なぜなら王城光には、とあるガッカリ要素があったのだ。
こちら冥界、死者管理庁転生部第四課異世界転生(特)
この世と天界をつなぐ『冥界」
そんな冥界の花形役所として存在する死者管理庁。
その庁内に、昨今めっきり忙しくなってしまった部署が存在する。
それこそ
『転生部第四課異世界転生(特)』
これは、そんなお役所の日常の一コマである。
■配達員■の諜報天国
【キャッチコピィ】
この戦場に、弾丸(たま)は飛ばない。
【予告編】
諜報天国――。
策謀飛び交う、ここは戦場。
ゆえに■配達■、これも戦い。
想定外。〈マークされたわ〉
臨機応変。〈了解、プランB〉
しかし。〈張られてないか?〉
どうにも。〈本命をお願い〉
雲行きが。〈敵が黙ってるか?〉
敵の影。〈1人残ってる〉
迫りくる。〈フォローするわ。行って!〉
引き離せ。〈抜け穴を〉
手を尽くせ。〈座標を送るわ〉
衆人環視の戦場で。
敵意と害意が密かに絡む。
【■配達員■の諜報天国】
この戦場に、弾丸は飛ばない。