#和風ファンタジー の作品
つかわしめ戦記ゆめ語り
月を追うように、私の願いは叶わないのでしょうか――
太陽の昇らない幻想的な異世界で、一人の巫女とつかわしめたちが織り成す和風ファンタジー。
ある満月の夜、眠りにつこうとしていた美月睡蓮(みつきすいれん)は不思議な声を聞く。その声を追ってやって来た近隣にある石上稲荷大社で、人の姿に変えた八咫烏の太秦から、陽の巫女(ひのみこ)であることを告げられた睡蓮は、幼馴染みの石上昂と一緒に「ヤマト」と「ハヤト」の思想が二分する、使婢に護られた世界・倭に顕現した。
元の世界に戻る条件でもある、太陽の化身の大御神を再び降臨させるため、須佐神が生んだ怨霊の浄化をすることになった睡蓮だが、須佐神側のヤマトが見せる理想郷に、倭の民衆は随分救われている様子だった。
太秦率いるハヤトの一員として暗躍しつつ、睡蓮は夢を介して大御神の言葉を貰いながら浄化を進めていくも、それは時として、須佐神によって病魔から解放された者や、息を吹き返した者の命、そしてその家族の幸せを奪うことに等しかった。
心が折れそうになっても身の危険にさらされても、健気に振る舞う睡蓮に、使婢たちは次第に心から信頼を置き、惹かれていく。しかし両親を事故で失っている睡蓮の気持ちを察する昂は、ハヤトの思想に疑念を抱いてしまうようになり……。
表紙は、Picrewの「こんぺいとう**メーカー」様で作成しました。
※逆ハーレムもので、ややセクシャルな表現もあります。バトル要素あり。乙女ゲームのような世界観です。