#ワールドカップ の作品
タマシイを抱いてくれ ~Re:168cmの日本人サッカー選手が駆け上がるバロンドールへの道〜
【高校生Jリーガーが、サッカー界・世界年間最優秀選手賞・バロンドールに輝くまでの物語】
高校2年生の少年、向島大吾。
彼は小学生6年生の時点で168cmある、フィジカルを頼みにした大型フォワードであった。
だがそれから先、身長は全く伸びず、武器であったはずのアスリート能力が逆に足を引っ張ることとなり、よくある早熟の選手でサッカー人生を終えるかと思われた。
しかし、大吾はそのあと基礎技術を徹底的に磨き、テクニック特化の選手としてプロサッカー界を生き抜いていくこととなる。
すべては『サッカー界・世界最優秀選手賞』=『バロンドール』をその手中に収める日まで……
【現代フットボーラーはまず、アスリートでなければならない】
バロンドール:1956年にフランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』が創設した世界年間最優秀選手に贈られる賞。この賞は、初代受賞者である元イングランド代表のスタンリー・マシューズがその輝かしい実績と裏腹にタイトルに恵まれなかったことから、マシューズの功績を称えるために作られたのがきっかけであると言われている。設立当初はヨーロッパ国籍の選手のみが選考対象であったが、1995年からはヨーロッパのリーグでプレーする選手なら国籍は関係なくなり、2007年から全世界のリーグに受賞対象が拡大した。『Ballon d'Or』はフランス語で『黄金の球』という意味で、受賞者には金色のサッカーボールを模したトロフィーが贈られる。歴代受賞者の中で最も低い身長は165cmの元デンマーク代表、アラン・シモンセン。
『内なる炎・持続する熱』