#メカ娘 の作品
カウンセロイド ―機械のココロの癒し方―
【キャッチコピー】
機械だって、誰かを思い、心を痛める。
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近未来の日本で、機械の少女イルンが機械や人間たちの悩みを聴き、解決しようと成長していく物語。各々が抱える問題を、彼女は解決していけるのでしょうか?
【あらすじ】
「ここは相談所であり、病院であり……廃棄場でもあるんだよ」
最新鋭のAIで動く機械から、機人(ロイド)と呼ばれる人型の機械まで存在する実験都市、逢泉(あいぜん)市。
人間の生活を多方面でより豊かにするために造られた機械や機人は人間と仲を深め、共に働き、学び、生活していた。
しかし、人間同様に思考して生きる機人だからこそ、人間同様に他者に打ち明けられない苦悩もある。
機人専門のカウンセリング施設『SoL(ソル)』は、そんな悩める機人の拠り所となっていた。
ある時SoLに、記憶をなくした少女の機人が保護されたことで物語は始まる。
カウンセラーの『玖問(くどう)サツキ』は、少女に『イルン』と名前を与え、彼女にある提案をした。
「機械だって心を痛める。私と一緒に、彼らの話を聞いて助けてあげてほしいんだ」
行き場もなく、純粋な彼女は救ってもらった恩義からその話を受ける。
が、記憶がない故に全部がイチからの経験。わからないことだらけの中、SoLの個性的な職員や来院する機人たちと関わっていくことで、彼女は日々成長していく。
そうしてイルンは周りと打ち解けていくうちに、職員たちの過去や彼女自身の記憶について知ることにもなり……?
これは、機人の少女イルンが相棒のサツキと一緒に、カウンセロイドとして成長していく奮闘記。
【各章予定】
・第1章:施設SoL編
・第2章:機人を愛し、機人を送る葬儀人、小春キサラ編
・第3章:機人を嫌い、機人を直す修理人、景山ナガシ編
・第4章:カウンセロイド、イルン編
・第5章(終):傷を抱えた機人カウンセラー、玖問サツキ編
*表紙絵:AIのべりすと様
スクラップオアリビルド ―機械人形の終着駅―
「アンドロイドの廃棄か再構築か。ここは、そんな審判の場」
ボディーガードの役目を担う女性型アンドロイド【ヨツハ】はアンドロイド専門の病院を訪れていた。
しかしそこは、単に治療をする場所ではない。
【スクラップオアリビルド】。修復できる傷かそうじゃないかを判断される場所であり、彼女は訳あって廃棄を望んでいた。
結果を待つ中、ヨツハは一体の軍人の姿をした女性アンドロイド【ナナ】と出会う。
彼女は少しも損傷した様子がなく、何故ここにいるのかわからないほどだった。
少し話そうとナナが提案し、不思議に思ったヨツハは彼女と他愛もない会話をする。
ナナとの会話を通して、ヨツハは人間とアンドロイドの関係とこの場所について思う……。
これは、アンドロイドの終着駅、そんな残酷な場所で起きる小さな優しい物語。
えいえんのアップグレード
人型機械少女エルミナは、主人が好き。
主人である彼と暮らして十年が経った日、彼女は自身の思いを打ち明ける。
機械の身体ながら芽生えた好意。
その感情を得て、エルミナの中でひとつの結論が出る。
彼女はそこから生まれた、ひとつの提案を主人に提示した。
2023/2/1
*改題しました。
破械少女と笑えない冗談
【キャッチコピー】
敵も味方も関係ない、変わった人間と変わった機械が織りなす心のカタチ。
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虐げられ自壊願望にまみれた機械の少女が、ひとりの人間に触れて気持ちが変化していく姿。
人間が機械に異様なまでに感情移入する、今すでに起き始めている、未来でより起こりうる姿を描きました。
【ザックリあらすじ】
人間に絶望した壊れる寸前の機械少女を幸せにしていく話。
【シッカリあらすじ】
「壊れるまで使われた機械は幸せか? そんなの僕は認めない」
ある組織に属する科学者【ドクター・カインド】は、正義の味方と呼ばれている機械の少女を捕縛した。
情報を引き出せと命じられ、彼は尋問室で彼女と対面する。
しかし、話をしようとした彼は、彼女の身体が一切の修理がされていないことに気がつく……。
「人間のために戦い、壊れるまで使われる。そのためだけに存在しているのが私達です」
「……残酷な利用方法だ。笑えない冗談だよ」
「私達は、それ以外の活動指針を知りません」
「僕は、君のそんな運命を絶対に認めない。君だって生きてるんだ」
機械に入れ込む変人と言われている彼は、少女に【シェルツ】と名付け、彼女を助けようと決意した。
尋問と称して少しずつ彼女を修理し、会話を重ねることで二人はやがて打ち解けていく……。
――これは、人間に絶望した機械少女を幸せにするべく献身する青年科学者の、残酷な世界の小さな優しい物語。