オカルト•超常現象の作品
イマジナル・ファシリティー
彼は私のことを陸人と言っていたようだったが、私は彼に名前すら告げていなかったはずである。
しかも私が最後に見た風景、それが何と、あの瀬戸内海だったのだ。
一体私はどこであの青年と会ったのだろうか?それが不思議だった。
しかしそれよりも私は自分が生きていることに安堵した。
あの男は私に何を伝えようとしていたのだろう?だが今はそれを考えていてもしょうがないことである。
とにかく命があってよかったと思った。
オッド・レポート~古場職員の報告書~
【あらすじ】
その『事務所』に名前はない。仕事は書面に残すが私達職員は存在しない人物として偽名で活動する。役職も何もかもでたらめだ。
私達の仕事は怪奇現象、心霊現象、超常現象の解決。一絡げに『異常現象』と呼んでもいい。幽霊が出たとか呪われた場所だとか、根も葉もない噂話から実際に起きた出来事まで、首謀者が人間であろうとなかろうと。
これはそんな異常現象をまとめたレポートの数々。権限を付与しておくので、閲覧したければ『今見ているこのサイト』からアクセスするといい。
繝槭ロ繧ュ繝ウ【マネキン】旅館にようこそ
「ねぇ、廃村探索しない?」
そう言い残して私の友人は失踪した。残されていたのは廃村の航空写真とSNS上でのやり取りだけ。友人は何処に消えてしまったのか。
私は残された少ない手がかりを頼りに友人の後を追うようにして廃村へと向かった。
『ようこそ繝槭ロ繧ュ繝ウ【マネキン】旅館にお越しくださいました。どうぞごゆっくりと当館でお過ごしください……』
【キャッチコピー】
着飾られるモノたちにも魂はある。それが良性なのか悪性なのかはわからないが……。
ゴーストヘルパー壬生坂
【あらすじ】
生まれながらにして霊視の力を宿す女子高生、壬生坂 晴。彼女は霊的事件を解決するゴーストヘルパーとして、後輩の佐久真 嵐と共に様々な怪奇現象に挑む。事件の渦中で新たに浮上する謎、存在しないはずの謎の部活。やがて二人はゴーストヘルパーに隠された本当の意味を『認識』することになる。
【PR】
実存する呪いや心霊現象、神秘学を取り入れつつ、恐怖と絶望の中に僅かな希望を求めて主人公たちが奮闘するホラー&サスペンス、あるいは単なる恋の物語。
【キャッチコピー】
"あなたの目"には、嘘だらけ。
現世奇譚(うつしよきたん)
「不思議な出来事とは言っても、こうも頻繁に起こられてはねぇ。私にとっては今更もう奇譚も何もないのだけど」
特に狭くもなければ大して広くもない事務所で、先生はぼやく。僕にとっては、そんな不思議な出来事に頻繁に出会う先生こそが奇譚そのものだ。
怖い話は苦手なので、出来るだけ怖くない出来事を教えてもらえないだろうか。僕は不思議な話を求めてこの事務所の扉を叩いたことを、後悔したりしなかったりしている。
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注:2021/07/30時点にて、過去ラジオドラマ化され、現在アニメ化予定の「現世奇譚(うつつよきたん)」という作品の存在を確認致しました。こちらへ掲載しているこはるの作品「現世奇譚(うつしよきたん)」は、「現世奇譚(うつつよきたん)」とは一切関係がない物であることを、ここに記載しておきます。