第一回 ラノベストリート大賞応募作品
ルドヴェンティブ
電子機器メーカー『紫雲電機』――まだ起業してからまもないベンチャー企業である。
社長紫雲蓮也(しうんれんや)は、自社製品には自信を持っているが会社はまだまだ小さい。
そんな家電ベンチャーが、一大ムーブメントとなっている機械格闘技イベントに参加を表明する。
イベント名は『BU-ROADバトル』――遠隔操作型の格闘マシン大会である。
参戦マシンは烈風猛竜(ルドラプター)。
様々な機能(ギミック)を持つ、紫雲電機が総力を挙げて作製したマシンだ。
何故、小さな家電ベンチャー企業が参戦したか?
自社宣伝のためもあるが――それだけではなかった。
【キャッチコピー】紫雲電機社訓・明るい家庭は世界の幸せ
【PR】闘いの中にイノベーションがある!
※The Rebuild on its Fist ~女武道家は、格闘マシンにて経営再建を託される~の再編版です。
一部登場人物の名前は一緒ですが、展開は全く違う作品となっております。
※タイトル変更。
ルドヴェンティブとは――ルドラプター(主人公機)・べ(ヴェ)ンチャー(冒険・ベンチャー企業)・クリエイティブ(想像)を合わせた造語である。
※表紙:AIのべりすと
闘え☆桂ちゃん!
キャッチコピー
「壁ドン流し目なんのその! 美形の先輩方に翻弄されながら、今日も闘う女の子!」
ピンク色の似合う可愛い女子高生を夢見るわたし、桂《かつら》。
ひっそりと友との楽しい高校生活を送りたいだけ――なのに、なんで、わたしが選ばれたの!?
ピンクが似合う女の子になりたいけれど、闘う戦隊ピンクになりたいわけじゃない。
悩むわたしの周りには、導き、あるいは翻弄させる美形の先輩方が次々と出没。
闘う?
闘わない?
わたしが向かう未来はどっち!?
夢見るヒロインが巻きこまれた、ちょっぴり異能系成長物語。
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ヲワイ
キャッチコピー
「わたしはまだ、捕まってへんで――さあ、ヲワイのはじまりや」
卒業式の前日。
3年生に贈るお祝いの黒板アートの制作を、担任から指名された素行の悪い2年生グループ。そして彼らのお目付け役として、クラス委員長。そこへ、完成具合を確認するために教室へやってきた教師たち。
そのとき、校内放送が流された。
放送で流れる歌声は1年前に、校舎の屋上から飛び降り、死亡した女子生徒の声。
悪質な悪戯だと思われたが、続けて、明らかに録音とは思えない、死んだ生徒の声が放送される。
「わたしはまだ、捕まってへんで――さあ、ヲワイのはじまりや」
彼女の復讐が、はじまった。
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メルヘン・ヴェルト ~世界に童話を~
世界は焼かれた――
変貌した地球に現れるは敵性存在「グリム」。
かつての世界の面影が残る星でグリムに対抗するは「魔法」を得た人々。
だが主人公は魔法が使えない。
ただし、とある道具を介してようやっと魔法を使用できる貴重な人材でもある。
恋する相手である少女を伴い、主人公は地球を今日も往く。
グリムの目的はなんだ?
主人公の過去とは?
全てのきっかけとなった幼い少女と主人公の関係とは?
異界化した星で生き残れ。
現代もふもふあやかしは、意外にもブラックコーヒーがお好き
駅前の雑居ビルの半地下一階。
カウンターのみの店内には、大きめのエスプレッソマシーンが一台。店員は基本的に店主ひとりだがその時々オーナーが来ることもある。
オープンして少し経つが、立地的に条件が悪いのか決まって常連客かテイクアウトを希望する客仕込みをしか来ない。
それでも、ふたりは利益よりも客を優先していたのでおおむね満足はしていた。
あの日が来るまでは。
ひょんなことから、店に居着いたケサランパサランも加わり、店をやっていくことに……!?
ほんわか、癒しになるお話をお届けします。
最強の剣がフランスパン!?〜最弱冒険者の無双冒険録〜
役立たずだと、最後の雑用だからってパーティーに強制的に向かわされたのは……呪いの魔剣があると言うダンジョン。
そこで、見事魔剣を抜けたら見直してやると言われた最弱剣士のトラディスはひとりでダンジョンに向かったのだが……あったのは魔剣じゃなくて、パン。
しかも、フランスパンだった!?
実はフランスパンの形をした魔剣を駆使して、最弱から最強になるトラディスの冒険録がここから始まる!?
繝槭ロ繧ュ繝ウ【マネキン】旅館にようこそ
「ねぇ、廃村探索しない?」
そう言い残して私の友人は失踪した。残されていたのは廃村の航空写真とSNS上でのやり取りだけ。友人は何処に消えてしまったのか。
私は残された少ない手がかりを頼りに友人の後を追うようにして廃村へと向かった。
『ようこそ繝槭ロ繧ュ繝ウ【マネキン】旅館にお越しくださいました。どうぞごゆっくりと当館でお過ごしください……』
【キャッチコピー】
着飾られるモノたちにも魂はある。それが良性なのか悪性なのかはわからないが……。
ジョーチャとヤースニーの逃避行
初めは逃げていた。否(いいや)逃げ続けていた。
逃げて。逃げて。逃げて。そうして出会ったこの2人。
銀河系を股にかけた「ジョーチャとヤースニーの逃避行」が
今始まる…ッ!!
【キャッチコピー】この少女と少年は銀河の果てまで逃げ続けるのだッ!!
【PR】ジョーチャとヤースニー。2人は星から逃げ出した。共に生きるその為に!!
ランナーに刃をはわせ、モデルに筆を走らせる(仮題)
模型同好会のグダグダな青春。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
(ハードスクラブル for the)ハイ×クロス×ブリッ×ダー
【キャッチコピー】――少女は、鋼鉄巨人の夢を見るか?
都立の工業高校に通う女子高生アーヌは、いわゆる日本的な「巨大ロボットもの」に耽溺する、ちょっと残念ハーフな女の子。今日も今日とて「鋼鉄兵機」という名のロボットで、巨大な怪物たちを撃ち倒すという極めて空想科学じみた夢を見ては、ベッドから落ちて真顔で硬直したり、寝坊して遅刻しそうになりながらも本当にトーストをくわえて駆けていこうとしたり、登校を挟んだ一限目の歴史の授業中に先生の眼前にて半目で二度寝したりと、残念な毎日。
しかし、徐々にその夢が連続性を持っていることに気づかされたアーヌは、その「異世界」の中で人型の鋼鉄兵機に搭乗し、戦う女性―アルゼの超人的な操縦技術によって敵を屠っていく姿に、いつしかのめり込んでいく。そして、
「異世界」が思考のすべてに浸食してきた時。
視座は撹拌され、ひとつの焦点に集約する。
言ノ葉紡ギ∉かえりミる
【キャッチコピー】言ノ葉……my love……
予期せぬ怪我によって高校生活最後のインターハイへの道を断たれたカブラヤは、陸上競技での推薦を諦め、惰性で受験勉強をこなす毎日。そんな中、図書委員の代役を何気なく務めたところで出会った下級生ミササギの本能的に逆らえない勧誘を受けた結果、何をするのかすらまったく分からない「言の葉部」というものになし崩し的に入部させられることとなったのでした。カードバトルを模したその「KOTONOHA」という競技で「世界一」を目指すこと、ミササギ部長のそのゆるぎなき信念とあと何かに惹かれ寄り切られるようにして徐々にそれにのめり込んでいくカブラヤ。カードそのものの強さが勝利に直結すると考え、遠い記憶にあった湘南の祖父家の庭に埋めてきたカードを仲間たちと探しにいったり、夏祭りでミササギ部長との距離を縮めてみたり、言の葉を駆使して告白したりと忙しかった彼ですが、チームメイトのひとり無藤サユキの抱える難病のことをひとづてに知り、「KOTONOHA」世界大会の優勝賞金をその治療費の足しに充てるよう、更なる決意を込めるのでした。そして迎えた大会。VR空間で行われるそれは、言の葉により相手の平常心を揺さぶることでそれに即した痛撃を物理的に撃ち合うというデスマッチ的な割と物騒なものであったものの、ミササギ率いる七人の精鋭たちは、自らの資質と練習の成果を遺憾なく発揮し、対局相手を容赦なく屠りきっていく。のですが……どうなるッ!?
28メートル先のキミへ
〈キャッチコピー〉
一目惚れした弓道女子が喋らないらしい
〈あらすじ〉
弓道部の友達の応援をしに、市内の体育センターへ大会を見に来た佐々井青磁。
女子個人戦の決勝戦で、とても美しい引き方をした女の子に見とれてしまう。
彼女は最後の一矢を的へ見事的中させ、個人戦の優勝が決まった。まだ、同じ高校一年生なのに。
見ていただけの青磁は、うっかり溜め息のように独り言を漏らしてしまった。
「かっ、けぇー……」
はい、自覚なしの一目惚れをしました。
何も持っていない(自己評価)・僕、佐々井青磁は、唯一無二のまなざしと孤高に輝き続けるそんな永澤さんを知りたくなった。
別の高校。ましてや僕は帰宅部。
なんの取り柄も特別あるわけではない。
更に、声をかける勇気すら持っていないって気が付いた。
これでいいのかよ?
このままでいいのかよ?
僕はこれから、どうするよ?
ハンディキャップと共に生きる永澤さんを通して、佐々井青磁は何を手にするか。
弓道と友達とちょっとリアルな悩み事が、青磁の毎日に訪れる。
クスッと笑えてたまーにバカ真面目。
青い青い一六歳の、いろんな距離感の物語。
(第一回ステキブンゲイ大賞四次選考通過作品)
©️佑佳2016-2023
藤宮美樹最凶伝説
あらゆる意味で非凡な両親から、様々な遺伝子と可能性を引き継いでしまった、最強を超える最凶な某少女の、「山椒は小粒でもピリリと辛い」を地でいく(本人と一部の)笑いと(周囲の大多数の)涙溢れる、成長物語です。
【裏腹なリアリスト】の要所要所でいい味を出していた、美子・秀明夫婦の長女、美樹(よしき)が主人公の【裏腹~】スピンオフ作品。【半世紀の契約】後日談でもあります。
はっきり言ってコメディです。ちょっとシリアスだったり世知辛い話題が入っていたりしますが、コメディ以外の何物でもありませんので、そこの所をご了承の上、お読み下さい。
カクヨムからの転載作品です。
世界が色付くまで
閉ざされた意識世界と空間の中で、ただ存在していただけの恭子の前に、数年前新しい世界が広がった。それは少しずつ、確実に新しい自分を作り上げていったが、時折追いかけて来る過去が彼女の心身を覆い隠し心の中に薄闇を漂わせる。そんな変わり映えしない日常の中、自己中心極まりない雇い主から受けたとある指令で、恭子は自分とは相対する立場の人間と真正面から向き合う事になった。
【夢見る頃を過ぎても】続編。背負った重荷の為、互いに自分の感情を容易に表に出せない男女の、迷走する恋愛模様を書いていきます。
カクヨムからの転載作品です。
Dragon Rider ~ツーリング時々異世界~
『バイク乗りドラゴンを駆る!嫌だって言っても絶対追いかけて行くんだから!』
ツーリングデートしていたはずのあたし、荻野(おぎの)つかさは、彼、市川(いちかわ)連(れん)に放っぽり出されてしまった。
動揺したのは一瞬。
あたしは猛然と蓮を追い始めた、はずだった。
気づいたの。なぜか見知らぬ場所を走っていることに。
焦るあたしの目に飛び込んできたのは、西洋風の甲冑姿の蓮。魔物を討伐に行くという。
なぜなら
「俺、異世界で勇者やってる」
ここは異世界。彼は勇者。バイクはドラゴンになる。魔物は攻めてくる。魔王も出現したらしい。
なるほど、完全に理解した。
……理解できるかっ!
わけのわからないこの世界で、頼りになるのは彼しかいない。
それなのに、魔物を倒したばかりの蓮は魔王を討ちに行くという。
もしかしてまた放っておかれるの? 嫌だよ、絶対追いかけていくんだからね!
ここで問題が発生した。
魔王討伐にはメンバーも資金も足りない。そこでひねり出した打開策は……
「土地がリンクするんだから、北海道までバイクで行こう」
仲間を集め、武器を手に入れ、魔王討伐の異世界道中。現代日本をバイクが走る。
出発した仲間は、勇者と、勇者と、魔王と、魔法使いと、村人A。
手に入れた武器は、布都御魂剣(ふつのみたま)。
目指す先は北の大地。魔王の城もそこにある。
これは、勇者(市川蓮)と旅する村人A(荻野つかさ)の物語である。
※撮影した車載動画他は動画サイトにアップされます。(されません)
#異世界勇者
いつか、俺が俺を好きであるとき
【キャッチコピー】――記憶が形づくるのは、果たして。
交通事故により、家族と、自らの記憶の大部分を失った柏木恵一。失われたものを探しもがく毎日の中で、担当の医師、さくらとの間にほのかな恋心が芽生え始める。満ち足りていく日々のその一方で、柏木は自分が無意識下で綴っている断片的な走り書きが、ことごとく未来を予測していることに気づく。記憶と引き換えに得たもの、それは未来予知の能力なのか? 逡巡する柏木の前に、その能力に感づき、利用しようと目論む不穏な影と、さくらを狙う恋敵の姿がちらつく。「記憶」とは。そして「自分」とは。
アッサラーム!アライくん
【キャッチコピー】――世界は、ARAIで廻ってる。
<次回予告>
「アララのバカっ!! が、立った……ッ!?」
ジロー渾身のつっこみも、「1Q85年」に思いの全てが捉われているアライくんにはまったくもって通じる気配が無い……ッ
絶望的な状況の中、それでもジローは親友のため、あるいはよく分からない義務感のようなものに背中を押されるようにして、満身創痍の身体で立ち上がるのであった……
ジロ「ガイアよ……僕にッ、囁きかけろぉぁアアアアッ!!」
その文字通り意味不明な叫びに呼応するかのように、でっぷりとした腹に嵌まったベルトから一条の眩い光が放たれる。中空に描き出される光の文字は<四面楚歌>。
ジロ「変身ッ!! しめぇぇぇんッ!! ソッカァァァァッ!!」
外界から隔絶される仮面とスーツをその太い身に纏いし時、匿名性を帯びたがゆえに容赦の無い、臆面無きツッコミ改革がジローの内面で激しくスパークするのだ!!
ジロ「オィィッ!! オイ、オィィィ!! ……ハッ!?」
が、その背後には既に、屈みこんだ姿勢で胸の前で印を結び終えていたアライくんの姿が……ッ!!
アラ「愛無きつっこみに意味はじゃ無ぎがいり。こが直腸へのつっこみばにで目ば覚まそりまっちょがジロー!! おおおおおああああッ『あら!いい最終極技』ッ!! 『あ、な~るほど!ジ/エンド/オブ/ザ/ワールド』ぉぉぉぉあああああああッ!!」
中腰無防備状態の菊門に、天突かんばかりに反り返った褐色の中指指弾が、無駄にバネを有する背筋力により真っすぐなベクトルへと変換されつつ撃ち込まれていく……ッ!!
人間の尊厳を奪い尽くす絶技は、ジローに完璧なる諦観と、残忍なまでの現実を突きつけるぞッ!! でも、ここさえ耐えきれば……耐えきれればジローの勝ちなんだからぁぁぁッ!!
次回「アッサラーム! アライくん」第128話「ジロー死す」。アライーナイトフィーバー、レディィィィィぁッ、GOOOOOOOOOOOOOッ!!
失せ『者』探し、いたします~明知探偵事務所のイクメン調査員は超イケメン~
【キャッチコピー】
街でウワサのイケメン家族が、あなたの依頼を解決します
【あらすじ】明知探偵事務所の調査員、土岐田瑛比古(ときた・てるひこ)さんは街で噂の超イケメン! そして、男手ひとつで4人の子供を育てるスーパーイクメンでもあります。担当は謎が謎を呼ぶ不可思議案件。この度持ち込まれたのは「夕暮れの公園・父子消失事件」。ご先祖様のお力をちょっとお借りして解決に乗り出しますが、なぜか巻き込まれる長男・ハルこと晴比古くん、20歳。事件の影に隠された悲劇と向き合うことになりますが……。
※本編はラノスト用に改編しました。
改編前の作品を「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」「ノベルデイズ」「エブリスタ」でも公開しています。