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「··········であるからしてここの式は·······。」 今日も今日とてつまらない授業を受ける。俺は普段は学生だ。だから授業を受けなくてはならない。だが俺は勉強というものが嫌いだ。だから俺は最近、外を眺めることにしている。授業は全くもって俺たちの目的の役には立たないがこの外を見ることはとても良いのだ。 (だいぶ慣れてきたみたいだな。) (ああ、おかげでいろんなものが『視える』ようになった) というのもアシェリスタを宿したことでフーズの新たなる力が開放された。俺はここ最近、その力の訓練をしている。   力の名は『龍主眼』。三大主眼の1つ。 そもそもフーズたちにはランクが存在する。種族や系統によって異なるランクが存在するが、『主』と名の付くものは最高位の証拠である。フーズたちが元々1つだった存在。それらが今の種族の初代を生み出したからだ。生態系の頂点。それこそが『主』なのだ。 その主の名を持つこの龍主眼は龍族の最高位〘龍主〙であるフーズのみが使える力だ。俺はフーズたちの器である。なのでこの力が使える。 そしてこの龍主眼の力によって俺はあることを知った。 グラグラ 「!」 地震だ。それもそこそこ大きい。みんな机の下に隠れる。俺も怪しまれぬよう同じ行動をするが地震の間も龍主眼であるものを見る。俺が見ていたのは『脈』だ。龍脈や地脈、レイラインと呼ばれるそれを視認する力がこの龍主眼にはある。その力を通して俺はその変化に気づいていた。 (言ったとおりだろ?) (·····脈が活性化してる。) そう。脈の流れが早くなっているのだ。それは何故か。それは   この星が生きているからである。 何を言っているのかと思うだろう。だが事実である。 フーズによれば1つの存在だったフーズたちは種族を生み出しても生活するところがなくてはならないと考え星を生み出した。星は元々は今のような丸い形にはなっていない。 それはまるで暗闇の中を飛び続ける全てを包み込む雄々しき翼を広げた存在。そう。星は龍族の一員。星の龍と書いて星龍と呼んだ。そしてこの地球こそ最初の星龍である最も優秀な星龍アースである。 (······今はやつらのせいでこんな形になっちまってるがアースの封印が徐々に解け始めてる。これに呼応して他の星龍たちも目覚め始めるはずだ。) 俺は昼間にも関わらず空に浮かぶ月を見た。

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