Primitive Story Side L〜語られることなきもう一つの始まり〜
第零章 第六節 星天鏡
『今、我らの力を重ね合わせ星の導きを写し出さん。』 満天の星空。いや、星々に囲まれた黒い空間に俺達はいた。そして今、星々が1つに収束する。光は形を成し、1つの鏡となる。そして鏡は俺の中へと入っていった。 『これにて儀式は終了です。無事に【星天鏡】を主様の魂に宿すことができました。』 「ああ。ありがとうレオ。」 〘これで本格的に始められますね。あそこの捜索を。〙 『あぁ。あいつを探すのも必要だが、あそこを見つけられりゃあ、計画も進められるからな。』 星天鏡。まあいわゆる探知アイテムのようなものだが俺達が彼らの魂の封印を解いたのはこれを求めたからだ。 「よし。それじゃあ、フーズ。力を流してくれ。」 『おうよ!』 俺の横にいたフーズ(小龍形態)が鏡に触れる。すると鏡が光り、何かが映し出される。これは、マップか? 『··········ここですか。』 マップには俺たちがいる地球が赤点で、そして目的のものがある場所は白い点で表示されている。それを見てレオ(獅子座の星獣)が眉をひそめた。 『············マスター、こちらをご説明しても?』 「あぁ。頼む。」 『ではご説明致します。こちらはこの世界の中心に存在する"マスターワールドゲート"です。』
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