Primitive Story Side L〜語られることなきもう一つの始まり〜
第零章 第九節 瞑想
魔王主を探すと言っても俺はまだ人間だ。十分に魔力を扱えない。だから学校へ行ってる間も修行をする。 『集中しろ!』 (わかってるよ) 昼休み。俺は学校の校舎内の薄暗い場所で瞑想をしていた。瞑想と言っても普通の瞑想ではない。目を閉じ、空間に満ちる魔力の属性を感じ取るのだ。だが先程から同級生どもがしつこく邪魔してきている。それにより俺は集中できないでいた。 「また琉雅が変なことやってるぜ。」 「中二病ってやつ?うわキモーい。」 そんなことを言う。黙れよ。お前らと馴れ合ってる暇はないんだ。結局、昼休みが終わるまでやつらは絡んできた。めんどくさいやつらだ。 『どうすんだ?あいつらをどう撒くか考えねぇと。』 「そうだなぁ。もう家で夜にやるか。」 『ま、それしかないわな。』
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