Primitive Story Side L〜語られることなきもう一つの始まり〜
第零章 第八節 世界の中心
『ではマスターワールドとは何を構築する要素か。それは················世界の中心へと続く門を構築する場所です。』 世界の中心?なんだそれ? 『世界の中心とは世界が始まった場所であり全ての原点が存在する場所でもあります。そこにはこの世界になくてはならないものが詰まっています。』 「てことは、この世界の心臓部みたいなものか?」 『はい。そうです。そこに入ることが許されるのは主の称号を持つものの中でもごく限られた者たちのみ。存在を知るものも我々のなかでも1割いないくらいでしょう。』 ま、まじかよ。そんな世界の超重要機密みたいなの俺に話してもいいのかと思ったが俺も十分当事者だわ。 「じゃあ、俺はまだそこにはいけないじゃねぇか。」 『ええ。今は行けません。ですが』 『おっとそこからは俺が説明するぜ。』 そうやって出てきたのはフーズ。 『さっき行ってた中心に入れるやつってのは俺達のことだ。』 「え?そうなのか?」 『正確には元々1つだった頃の俺らだけどな。』 そうだ。かつてフーズたちは1つの存在だった。じゃあフーズたちが1つの存在に戻ればもしかしていけるのか? 『まあそうだな。だからとりあえず今は最後の1つ、魔王主のやつを見つけねぇとな。』 「そうか。それならレオ、君たちに魔王主の捜索を頼んでもいいか?」 『畏まりました。』 よし。これでとりあえず当面の方針は決まった!必ず魔王主を見つけるぞ!
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