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『マスターワールドを説明する前にこの世界の構造について軽くご説明します。』 「頼む。」 『まず、我々が言う世界とマスターたち人間が言う世界の意味が違うというのはご存知ですね?』 「あぁ、確か人間だとこの星全体でお前ら側じゃあ宇宙よりもでかいみたいな感じだよな?」 『えぇ。簡単に言えばそうです。正確にはもっと複雑ではありますが今は置いておきましょう。では、ワールドとはなんなのかということですが、1言で言うなら············世界を構築する要素の1つです。』 そうきたか。俺はレオの言葉を聞きながら内心でそう思った。 『まず、今マスターたちが住む地球という星があるのが宇宙です。ですが宇宙というのは無数に存在します。それらがある場所を多次元宇宙と言います。これら多次元宇宙は全部で13個存在します。それらは互いに次元という時間と空間の概念が複雑に絡み合ってできた回路のようなもので繋がっています。昨今人気の異世界転生というのを我々の言葉で表すなら“次元を通して別の多次元宇宙に存在する宇宙のうちの1つのある惑星に生まれ直す”ということになります。』 なんだかめちゃくちゃ難しいことを言われたがなんとか理解できた。 「つまり、その多次元宇宙ってのの中に俺らがいる宇宙があって、その中に地球があるってことだな?」 『そういうことです。』 よし。それなら理解できる。 『では続けます。これら多次元宇宙が存在する空間を我々は世界と呼んでいます。』 「そうか。で、マスターワールドゲートってのはなんなんだ?」 『そう焦らないでください。先程説明したようにワールドとはこの世界を構築する要素の1つと申しましたが多次元宇宙もまた同じこの世界を構築する要素の1つです。』 「それはなんとなくわかる。あれだろ?どれか1つでも欠けたら世界が崩壊するとかそういうやつだろ?」 『そうですね。多次元宇宙はマスターたちが存在する惑星のいわば箱のようなものです。対してワールドというのはその箱の中に入っている物のようなものです。』 そうか、そういうことか!箱だけじゃあ中身は空!その箱の中身がなければ俺らもこの星も存在できないな! 『世界とは世界という器の中に多くの要素が組み込まれたもののことを言います。そのそれぞれの要素が集まったものをワールドと言うのです。』

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