「お疲れ、美琴。」 「桜もお疲れ様。」 「すごかったよ。試合。」 「ありがと。桜はどうだった?」 「負けちゃった。でも、楽しかった。」 負けても楽しかった、、、、、か。 勝っても負けても利益しか考えなくなったのはいつからだろうか、、、、 「琴!美琴!大丈夫?美琴ってば!」 ヤバ! ボーッとしてた。 「大丈夫、ちょっと疲れただけだから。」 「そっか。じゃあ、寮に行ってみる?」 「まだいいや。」 そっか、全寮制だったね。 後から、楽しみだなぁ。 まあ、少しだけだけど。 「そういえば、美琴の能力ってなんなの?」 「分かんない」 「え?闇と結界じゃないの?」 「じゃあ、そうなのかな。」 「まあ、いいや。レベルは?」 「3だよ。」 「え?」 「だから、3だよ。」 「そんなわけないじゃん!」 やっぱ信じないか。 強さだけが、、、、、 レベルだけが、、、、、 能力だけが全てじゃない。 「じゃあ、信じなくてもいいよ。」 私は、来るもの拒まず、去る者追わずだ。 「でも、レベル3だとA組に来るはずがない。まあ、色々理由があるんでしょ?」 勘が鋭いな。 まあ、誤魔化しとくか。 「まあ、そうかもね。」 「だって、レベル6の人を倒したのよ?普通じゃないわ。」 「いや、倒し方次第ではレベル3でも倒せたな。」 「え?」 「そもそもステータスに書かれていたレベルというのは、その能力を最大限引き出した場合のレベルであって、アイツが扱えている能力はまだ高くてレベル4だ。」 「そうなの?」 「うん。だから、防御と身体強化どちらかがレベル6なのか。それとも両方ともレベル6なのかは分からないが少なくともレベル4までしか達してない。あながち、レベル6だから特訓しなくてもいいとでも思っているんだろう。」 「じゃあ、私ももしかしたら、、、、、、」 「まあ、そうかも知れないな。だから、特訓を怠ってはいけない。」 「美琴はどんな練習をしているの?」 「私の場合は例外だ。」 「例外?」 まあ、ここまでしか教えれないな。 その能力に合った練習をするしかないしね。 「とりあえず教室に行こう。」 「そうだね。」 まあ、不審がっていたがしょうがないよな。 今はまだ、、、、、
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