特撮ヲタ、姫騎士のヒーローベルトに転生! ~二人で一人の復讐者《ヒーロー》~ 
3-2 『人間はどうしてこうも、わかり会えないんだ?』「人間だからですよ」 国家間会議

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 ドランスフォードに戻り、コデロはイクスたちと話し合いをする。 『コウガを模倣した怪人か』  イクスの話を聞いて、リュートも真剣になった。  自分も、コウガと同レベルの怪人と戦ったばかりだ。  いくらみんな強くなったからと言って、コウガと同等かソレ以上のパワーを持つ相手にどこまで通用するのか。 「ご安心を、ベルト様。わたしはどんな敵も、蹴散らしてみせましょう」  相変わらず、コデロは頼もしい。  とはいえ、今後は危険な戦いになる。  リュートは、ドレイク・ヘインズリーと相談をした。彼は領地だったイスリーブ商業区からドランスフォードに引っ越してきている。彼なら、貴族や王族とのパイプが太い。 「国家間会議を開きたい」  もう、コウガたちだけでは街を守れそうになかった。  他の国とも、連携を取らねば。 「承知した。手配しよう」  ドレイクは、快く承諾してくれた。  数日後、イスリーブ国王主導で国際会議が行われることに。    会議は、武装国家デーファン帝国を中心に行う。  デーファンがもっとも大きく、武力も高い。帝王が好戦的なのが玉にキズだが、デヴィランに抵抗している実績はある。誰も、文句を言えなかった。 「コウガに似た怪物が現れた!?」  デーファンの上層部は、コウガの亜種が出現したことに驚きを隠せない。 「フン。我々の武力ならば、ニセコウガなど」  とはいえ、帝王ミコガミはそれでも強気である。 「物量で攻めれば、いくらデヴィランと言えど恐るるに足らん。他の国家ではそうはいくまい」 「我々がすべきは、マウントの取り合いではないでしょう!」  イスリーブ国王が、円卓を叩く。 「あなたはデヴィランを甘く見すぎている! ミコガミ帝、あなた方の力は、たしかにすばらしい。しかし、その力は民衆の安全に扱われるべきだ」  デーファンが武力を強化するため民衆に重い課税を施している。イスリーブ国は、その事実を知っているのだ。 「スキをつかれてデヴィランの侵入を許した、あなたの国に言われる筋合いはない!」  ミコガミ帝は、鼻を鳴らして聞く耳を持たない。 「いいですか? デヴィランは味方のフリをして、甘い言葉を投げかけてくる。そうやって、少しずつ仲間を増やしているのだ! この帝国だって、例外ではないのです!」 「我々は、常にボディチェックを怠っておらぬ。あなた方とは違うのですぞ!」 「それをマウントというのです!」 「もうよい。我々は、徹底抗戦の姿勢を崩しませぬ。お引取りを!」  ミコガミ帝は、もう話すことはないと、離席してしまった。 『わからず屋め』 「彼においては、仕方ありません」  憤慨するリュートに対し、コデロは諦観を込めてつぶやく。 「彼は、デヴィランに跡取りを殺されていますから」

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