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 リュートは、自分の身に起きたことをすべて、ダニーに話す。 「なるほど。地球ね。どうりで世界中を探しても、見つからなかったわけだ」  興味深そうに、ダニーはリュートの言葉を聞いている。 「不思議なのは、どうしてその地球なんて星に、ベルトがあったのか、ということだ。事故か、あるいは意図的にドランスフォードから持ち出された?」 『そこまでは分からない』  リュートは、人格をコデロに渡す。 「ですが、私はベルトと融合し、変身できました。ということは、何か意味があるはずなのです。決して、自分の復讐だけのために呼ばれたのではないと」 「復讐だって?」  ダニーが眉をひそめる。 「今はコジモを名乗っているが、私はコーデリアです。ドランスフォード家の第二王女」  コーデリアも、自分の身の上を打ち明けた。  ミレーヌも、驚いている。 『いいのか、コーデリア』 「こうでもしないと、真の意味で協力してもらえないと思うのです」  考えなしに、過去を語ったわけではないらしい。 「そんなことを聞いてしまった以上、無碍に扱うわけにはいかなくなったな」  ダニーはミレーヌに、早く休むように告げた。 「分かった。あたしは事情を聞かない方がいいかもね」  店を閉め、ミレーヌは自室へと向かう。  ミレーヌのいない場所で話し合うことに。地下がいいというので、店の地下へ。 「これは!」  地下室は、研究室になっていた。プロトタイプの小型銃まである。 『スマートタグの設計図があるぞ』  コデロは、スマートタグを見つめた。 「冒険者たちのスマートタグ開発には、俺も携わっている。大半はエルフの魔法技術が使われているが、科学的な役割は俺が担った」  コデロは、というかリュートは心が躍る。まるでヒーローの秘密基地だ。一晩でもいられる。  だが、最も驚いたのは、中央の設計図だった。 「コウガのベルト!」 「そうだ。太古のドランスフォード家が、各種族と共同して開発していたという、幻の鎧だ」  世界中の魔術師や科学者の手によって、最強の鎧を作り出すことが、コウガのコンセプトだったらしい。 「だが、大半の資料はなくなっていてな。どうやって作るのかどころか、存在の確認すらできなかった」  この設計図は、自作してみようと試みた残骸だという。やはり、にわか仕込みの知識では完成しなかったそうだ。 「それを、私が身につけていると」 「コウガの恐ろしいところはな、使い込むごとに強くなること」  ダニーは、使えそうな武器を投げ渡す。 「武装強化しよう。俺にだって、それくらいできる」  部屋中にある武器類は、この日の為に開発した武装だったらしい。

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