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 現れたのは、黒いコボルド族だ。三本の首を持ち、全て大砲になっている。 「ケケケェーッ! オレサマは大砲機怪人【ケルベロス】だ! 世界中の温泉を制圧し、女子の着替えをノゾキまくるのだケケーッ!」  怪人が、首の大砲をぶっ放す。  火炎弾が、土産物屋の壁を突き破る。  怪人の攻撃が、巨大な穴を開けた。 「うーん、いいノゾキ穴ができたぜ! ケケーッ」  穴というより通り道と形容した方がいい穴を観察しながら、自身の仕事ぶりに満足している。 「じゃんじゃん、ノゾキ穴を作ってやるぜぇ! ケケケーッ!」  次々と、機怪人は大砲を撃ち続けた。犠牲者こそ出していないが、家中に穴を開けて室内を丸見えにしていく。迷惑な怪人だ。  着替え中の女性や、料理中のコックなどが、着の身着のままで逃げ惑う。  この騒動を、なんとかしなくては。 『そこまでだ怪人!』 「なんだ? 声は男みてえだが、これはまたいいプロポーションのオナゴじゃねえか! これはテンションが上がるなあケケーッ!」  三発同時に、怪人が大砲を撃つ。 『トゥア!』  コデロは転がりながら回避し、変身をする。 「変、身!」  コウガ・ライジングモードへと変わり、銃を構えた。 「フィーンドバ……くう!?」  後ろに気配を感じ、コウガはまた転がって身をかわす。  コウガが今までいた場所に、氷の槍が着弾した。 「オルア、あと一歩というところで!」  後ろの建物の天井に、怪人が立っている。そこにいたのは、真っ白い大砲機怪人だった。まったく同じ造形の色違いか。しかし、白の方は首が二つである。 『怪人が、二体いるのか』 「この【オルトロス】の攻撃をかわすかオルア。兄者が十分引き付けておかぬからだろオルア!」  もう一体の大砲機怪人が、相棒をなじった。 「こんなものでデヴィランの騎士を名乗るとは、ふざけているな兄者よオルア!」 「うるせえんだよ弟! あっさり背後を悟られやがって! テメエは昔から、殺気が強すぎるんだよケケーッ!」  黒大砲怪人が、白大砲怪人に言い返す。 「遊んでばかりで、まともに攻撃しない兄者がいけないのだオルア! だいたい貴様は相手をなめすぎる傾向があるのだオルア!」 「やかましいケケー!」  コウガを差し置いて、大砲怪人たちが口論を始めてしまう。 「仲が悪い兄弟ですね」  コデロが、呆れている。 『これも、コンビ怪人あるあるだな』 「手に負えません。いかがしましょう」 『無論、攻撃だ』 「はい。フィーンドバスター」  コウガは、大砲怪人たちに二丁の銃撃を放った。 「ケケ!?」 「オルア!?」  怪人たちの頭を、一つずつ潰す。 「口論中に攻撃とか卑怯だぞオルア!」 「後ろから撃ってきたあなたに、言われたくありません」

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