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 獅子怪神を倒したコウガは、残った戦闘員も倒していく。  屋根の上を、緑色の怪人が走っていた。頭部が、ビデオカメラのようになっている。 『追うぞ。おそらく奴が、コウガのデータを盗んでいる』  あの獅子怪神ですら、こちらの資料を奪うためのデコイだった可能性もある。 「待て!」 「ひいいいい!」  怪人自体は臆病なのか、戦闘をしようという気配はないようだ。  とはいえ、足が速い。  バイクを呼び出し、こちらも屋根を伝う。 「ベルト様、あの頭の形状はなんですか? 見たことがないです」 『こことは違う世界で使われる、撮影機械だ。あれを動かして、映像を記録するのだ』 「カメラとは違うのですね?」 『動画を撮る機材だからな』 「動くものを、そのまま残せるとは。それは危険ですね」  コデロは、最新機器に興味がある様子だ。 「このビデオ機怪人【カーバンクル】に、追いつくとは!?」  後ろを振り返って、ビデオ機怪人は大慌てになる。 「あのスピードでは、キックを避けられるかもしれません」 『任せろ。新技を試す』  コウガは、屋根を降りた。あえて、追跡をやめる。 「逃がすのですか、ベルト様」 『いや。やつはここで仕留める。もうデータなどくれてやらん』  リュートはコウガの背に、バッタの翼を広げた。 「そんな機能が、光画に追加されたのですね? いったいなにを?」 『まあ見ていろ』  コウガの必殺技は、キックだけではない。 『フィーンド・バスター。スナイプ!』  二丁拳銃を、コウガは直列につなげた。二つの銃は一つとなり、スナイパーライフルのような形状へと変える。  怪人の気配を探って、狙いを定めた。 『憤激・改リ・ボルケーノ!』  足の装甲のパワーを身体に行き渡らせ、銃へと流し込む。  怪人は、草原の方へ逃げていく。 「見失います!」 『ここだ! ライジング・シュート!』  コウガが、引き金を引いた。  銃弾が矢となって、怪人の頭部を貫く。 「ぐおおおおお!? 異界の科学を使って、デヴィランに貢献を……」  狙撃された怪人が、草むらで大爆発を起こす。 「なるほど。住民の安全を確保しつつ、確実に倒すと」 『これはライジング・フォーム専門の技だ。コデロ、キミのレイジング・フォームにも特技があるかもしれない』 「キックの威力が上がれば、十分です。道具を使った技は、ベルト様におまかせします」  コデロは欲がない。器用ではないと感じているのだろう。  戦闘員たちも、すべて撃退したようだ。  城に戻ると、ミコガミ帝より感謝をされた。 「被害は少ない。ケガ人は多数出たが、犠牲者は出なかった。キミらのおかげだ」

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