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『おーい』 『だいじょーぶ?』 「ふえ」 私は謎の声で目が覚めた。 『目が覚めたよ〜』 『女王様を呼びに行かないと!』 『女王さま〜』 『そなた、目が覚めたかの?』 「はい、ありがとうございます。」 声をかけてくれたのは周りの何か?より大きい人だった。 大人ぐらいの身長でみんな女王様と呼んでいたのを聞いた。 『名前は分かるかい?』 「いえ。」 私は、前世のことについて、周りのことは覚えているのに自分のことを一切覚えていないのだ。 『では、“ステータス”と唱えてみよ。』 ステータス? 「はい、分かりました。やってみます。」 【ステータス】 すると、透明な板が出てきた。 そこには、、、、、 アイリス・サティスプリット Lv 1 Year 6 Gen 女 Rac 人間 Job 聖霊術師 Skill 全属性 創造 Con 『そろそろ良いかの?』 見すぎた。 それより、触れるのかな? 板を触ってみると、、、、、 「さわれた、、、、」 『とりあえず、見れたようだな。それで、名前は?』 「はい。アイリス・タティスプリットです。」 『アイリス、、、、アイと呼ぼう。我は、水の聖霊王じゃ。名は、、、、ない。』 「私が名付けてもいいですか?」 『では、頼もう。』 青、水、女性、、、、、、 「決めました!スイレンでどうでしょうか?そして、呼び方はスイです。」 『スイレン、、、、スイ、、、、気に入ったぞ。』 すると、ピカーっと光った。 それと同時にピロンっと音が鳴ったのでステータスを開いてみた。 アイリス・サティスプリット Lv 1 Year 6 Gen 女 Rac 人間 Job 聖霊術師 Skill 全属性 創造 Con スイレン(水) へ? 何かConのとこにスイの名前が入ったんだけど? 私は、Conの部分をタップすると、もう一枚透明な板が出てきた。 Contract(契約) 名前をつけると契約できる、聖霊術師のみの能力。 聖霊も契約できるが、聖獣や神獣も契約できる。 ただし、の動物は契約できない。 契約した聖霊は聖霊術師の頭の中でつくられた世界と自分の本当の住処を自由に行き来でき、聖霊術師が基本召喚して聖霊が出てくるが危機が近づいた場合のみ、聖霊術師が召喚しなくても勝手に出てこれる。 会話などは契約聖霊が頭の中にいても、住処にいても声に出さず会話ができる。 頭の世界というのは、聖霊術師が細かく想像することでいろんな世界を作り出すことができ、もちろん聖霊術師も入れるらしい。 因みに戻らせる場合は、派遣と唱えるといい。 『なんと書いてあったのじゃ?』 「えっと、、、契約?されちゃいました。」 『まさか、お主が?アイ、Jobは?』 「えっと、聖霊術師です。」 『やはりそうじゃったか。では、派遣と唱えてほしい。』 【派遣】 すると、スイが消えた。 「スイ?」 《聞こえるかの?》 「え?スイ?」 《そうじゃ。今、アイの頭の中におる。すごい世界じゃの。我の住処はここじゃから、ここには自分で出れるのか?》 「だったら私の頭の中にも入れたよね?」 《それはそうじゃ。》 『出れたぞ。すごい世界だった。』 「よかった。ごめんね。勝手に契約しちゃって。」 『いいのじゃ。いいのじゃ。』 「そう?なら良かった。」 『それに多分アイは聖霊の愛し子じゃ。』 「へ?聖霊の愛し子?」 『そうじゃ。私達聖霊に愛されるべき存在というわけじゃ。』 「ほうほう。」 『魂も綺麗じゃから、魔力も美味しい。じゃから、周りにおる初級聖霊が中級聖霊に進化したりしとるわ。』 「そうなの?っていうか、魔力って?」 『魔力とは、人間の体内に含まれるもので、スキルを使う際に使う力じゃ。ステータスにも書いてあるはずじゃぞ?』 「そんなの書いてないよ?」 『そんなはずは無い。MPとHPは書いてあるかい?』 「その二つも書いてない。」 『そうか、、、、書ききれなかったのだろう。、、、、うん?』 「何か、、、あっ!」 私は暖かい何かに包まれた。 『、、、、火の聖霊王じゃな。聖霊樹に行くか。少し、目を瞑っておれ。』 「わかりました。」 私は目をギュッと瞑った。

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