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あとがき  物語を紡ぎたい。憧れの人が活躍する作品。惹き付けられる世界観の作品。  感銘を受けた誰かの作品でも、自分で思い描いた世界でも、物語を創りたい。  そう思って始めた創作活動。当時は絵を描けないから、字なら書けると言う気持 ちで始めた小説。  お手本のない見よう見真似、ガムシャラに書いては心を砕き、慎重になり強かさ を覚え。何時しか書く事を止めた。  その頃を思い出すと、本当に大変だったと言う記憶が先頭に立つ。一つ一つの心 理や動作、物語の進行や誘導。何をするにしても苦戦してた思い出がある。  創るのは大変だった。    時が流れ、忌々しい物が溢れ、生活が一変し、したい事、してきた事が出来なく なってしまった時、再び筆を握る事になった。パソコンだけど。  意外とこれは“ありきたり”な動機だったらしけど、また書いてみよう。そう言 う事になった。  長いブランクに不安と葛藤を抱きつつも“書きたいものを好きなだけ書く”を心 情に執筆を始めました。その全てが初挑戦の連続でした。群像劇、描く人物達、描 く世界、抱く心理。四苦八苦して試行錯誤して書き進めて行く日々。  “本当に好きなもの”を加減せず自由に描かないと、続けていけない。そんな予 感がありました。  なので、遠慮せずやりたい様にやった上で、望む結末へ向かう。その一点の為に 全力を注ぎました。  サイバーパンクと言う題材でありながら、多くの読者様の御支持と応援に何度と なく救われながら書き終える事が出来た事。  今、この時に本作を書く事で得られた経験と“気付き”はかけがえのない財産と なりました。  やはり、自分が書きたいものは自分だけのもので、今も尚、書き続けたいと言う 情熱を持ち続けています。  子供の頃から憧れのあったジャンル“サイバーパンク”を拘りと自分の持ち味を 以て、更に広げて参りたいと思っております。  世界観を描く小説か、人を描く小説か。  本作は後者がスタートでした。久し振りの執筆にあたり、しっかり書き続けられ るかは、私にとって如何に魅力的な登場人物を創作できるかが重要でした。  始めに決まっていた事は、四人の主人公達が交差し、集い、共闘し、結束する流 れ。そしてハッカーの“蓮夢”を描く事。  鉄志は過去に類似した人物を何度か書いた経験があるハードボイルドな雰囲気の 人物。  以前から書いてみたいと思っていた忍者は甲賀流の鵜飼として。  バランサーとしてサイキックはユーチェンと言った具合に登場人物達を設定して いきました。  舞台は大好きなサイバーパンクな雰囲気の世界観。  プロットはほとんど作らず、頭の中で固めていったイメージのみで、ひたすら勢 い任せに書き進めていきました。  それぞれに違う主人公達を一度に掘り下げて描くと言う初めての挑戦は、当然の 如く大変で、思っていた以上に楽しかったです。  またある種の“ロマンス”を描くのも初めての事で、非常にむず痒い思いをしな がら描いてみました。  この要素については、蓮夢と言う登場人物を描きたいと思ったキッカケとしてあ る作品から、多くの刺激をもらった事から始まります。  その作品を通じて、多くの事を知り、考える機会を得て、今もまだ沢山の事を考 えている最中です。単純な様でとても複雑な事です。  心と心が触れ合う時、情や絆、或いは愛と言うものが増していった時に何が区別 し、隔て、越えるのか。そんな事を登場人物達と同じ歩幅で考えながら書いていた と思います。  それによって導きとなる幾つかの言葉や概念が、時に誤解や偏見、妨げを生んで しまうと言う事も知りました。  そうして何周も考えた結果、やはり最後には、その人とその人だけの心の繋がり となるのではないかと思っています。  少なくとも、彼と彼はそうなりました。と言う事にしておいてくれ。  色んな人達の心模様を描きたい。  自分の信じるカッコイイ物、好きな物を作品に落とし込みたい。  これからも小説を書く時、この二つは変わらずに持ち続ける自分のテーマです。  最後に公開の場を与えてくれた“ラノベストリート”と、楽しんで頂けた読者様 への感謝をもって締めたいと思います。  このラノベストリートでは、ジャンルでも総合ランキングでも上位に上がる事が できて、一物書きとして自信が付きました。  周囲に流される事なく、自分を信じて良いものを創り続けようと、今なら真っ直 ぐと向き合えるようになれました。  ありがとうございます!!  次回作もご期待下さい!!                    2023/9/24 NO SOUL?

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