戦利品は二台の携帯端末。輝紫桜町の故買屋から仕入れた、お高くとまる鼻持ち ならないメーカー品。海楼商事が社員やオフィスへ出入りできる者へ支給する最新 の携帯端末と同じ物だ。 「何時の間に? 有言実行だな……」 「迂闊にアイコンに触れたり、アプリを開かないでね。相手の端末と完全同期され ているから、こちらの操作がオリジナルの端末にも反映されるよ。使うのはエレベ ーター前のギリギリまで」 鉄志が手に取って携帯を弄ろうとしたので、軽く抑えた。アクアセンタービルの 二十五階以上へアクセスする為の専用エレベーター。その扉を開ける為のキーアプ リは数分おきにコードが更新され書き換えられる。 ただのコピーでは更新に付いて行けないし、盗んだものでも当てにならない。そ の場に来て、使えないでは大失敗だ。 気付かれる事なく全く同じ携帯端末を用意するしかなかった。 「と言う事は、海楼商事の人間の端末と繋がっているのか?」 「人事部、部長の高田さんの携帯。ホント、苦労したよ……。この作業自体、安定 した無線環境で三十分以上はかかるし、プロテクトも頑丈だから一回目は上手くい かなかった。高田さんとは今回で三回目。なんとかトレースできた」 「一体、どうやって。その高田ってのは広場で会ってた奴か?」 お察ししてくれと目で伝えて、煙草に火を着ける。 三回ともありがちな二時間のデートコースにホテル代、延長料は少しだけサービ ス。と言っても実際、店に在籍してる訳でもないので結構ルーズにしていたが。 忙しなかった。ヤッてる最中に俺の脳は客の相手。デジタルブレインの二基のA Iが携帯端末にハッキングしてプロテクトをバラしてトレースも行い、そして何事 もなかった様に元に戻す。 三回のデート、回数なら五回のセックス。労働の救いは、高田さんが“良い人” だったと言う事ぐらいだった。 「地道な“餌撒き”が実を結んだのさ」 「お前だけのシークレットミッションか」 「ま、上手くいった事だし、約束通り話すよ。種明かしをね」 自分の携帯端末をポケットから取り出して。アプリを起動する。鉄志にこの説明 し終えたら。いよいよアカウント削除か。せいせいする。 「輝紫桜町限定のマッチングアプリ“アルコバレーノ”。昔俺が作ったアプリなん だ。この前見せた監視掲示板アプリ“ヘルアイズ”と共に、ヴィオ・カミーリアに 提供して管理してる。当然、俺は無制限にアクセス可能。プライベートから風俗ま で幅広く利用できるだけでなく、セックスワーカー専用版アプリなら客のブロック や売り込みも自由に出来る様にしてある」 テーブルに置いた携帯をタップして、今の俺のアカウントを鉄志に見せる。ポル ノデーモンじゃない。もう一人の俺。 「なるほど、それで変装なのか。蓮雄(レオ)、二十六歳……。二十六?」 「なんだよ、ギリ許容範囲だろ」 「始めて三ヶ月の新人だけどがんばります……なんだコレ……」 必死に耐えていた様だが、鉄志は噴き出し笑い出した。失敬な。 でもこんなに笑っている鉄志を見るのは初めてかもしれない。こういう時の人の 心は裏表がなくて好きだった。数人で深酒した時とかによく見れるヤツだ。 「悪い、お前だと分かってると、おかしくて……」 「とにかく、蓮雄のアカウントとポルノデーモンを相互フォローして拡散力を高め ておく。ポルノデーモンはフォロワーやブックマーク件数だけで二〇〇万超えのア カウントだからね」 「凄い人気だな」 SNSが好きな人に言わせると、この数字はそこそこ凄いらしいが、世界配信さ れるポルノムービーに出て、この大歓楽街の代名詞みたいになってれば、とりあえ ず注目はされるものなのだろう。 いずれにしても自分を売り込むのに役立つならコツコツ積み重ねていくのも悪く ない。やらないよりやるってヤツさ。 「そして“餌撒き”をする。ほぼ毎日アクアセンタービル前の森林公園。鉄志も知 っての通り、昼にはビルで働く連中が休憩にやって来て広場は賑わう。海楼商事の 人間は胸に社章を付けている。“エイトアイズ”を使って識別。“インセクト”の メッシュ中継を使って携帯端末にハッキング。マッチングアプリをダウンロードさ せる」 煙草を灰皿に押し付けて、冷めかけたコーヒーを飲んだ。 輝紫桜町で武ちゃんに“アルコバレーノ”を見せて、春斗と馬鹿話をしていた時 に思い付いたアイディアだった。 そう、俺にとって、身体に馴染み過ぎてしまった、この輝紫桜町の夜が手詰まり に陥っていた俺に囁いた。 「アクアセンタービルは近づけない。公園では時間がない。だから、輝紫桜町に誘 い込む事にした……」 あの時はまだ一人でアクアセンタービルのサーバールームへ忍び込む方法を探っ ていた時だった。その入り口となる専用エレベーター。入り込む為の“鍵”がイン ストールされた携帯端末をどうやって手に入れるか。アプローチを模索していた。 「知らない内に入ってたマッチングアプリなんて不信がられるんじゃないか?」 「ほとんどはね、でも数人は興味を持つ。毎日六時間、ひたすらハッキングしてダ ウンロードしまくってた。平均で八十件ぐらい。そして高確率でポルノデーモンと 蓮雄を見る事になる。俺が強制ダウンロードしたマッチングアプリは識別出来る様 に細工してある。このアプリはセクシュアルも設定できるから手っ取り早いのを見 付けるのは簡単だし、セックスワーカー版はこちらからDMを送る事もできる。客 が使うバージョンの方からは送れない。送る時は相手からの許可が必要になってる からね。セックスワーカーにしつこく付き纏う事はできない様に、安全に相性の良 さそうな客を見付け易いようにしてあるアプリなんだ」 「プロ目線のアプリと言う訳か……」 携帯に表示されているポルノデーモンのアカウントを眺めながら、ボソリと呟い た。見せる目的で撮っている筈のセクシーショットを見られているのが、どういう 訳か急に気恥ずかしくなってきた。 「カモになりそうなのが七、八人。全員お相手するのも悪くないけど、一人に絞っ て賭ける事にした。時間を無駄にする余裕もなかったしね。丁度、鉄志と組んで間 もなかった時だったかな」 「始めの頃か、なんか申し訳ないって思える事が多いな……」 「そうだね、鉄志の警戒心には毎回まいってたよ……。でも、それがあって今があ るなら、俺は水に流してもいいって思ってるよ」 鉄志から携帯端末を取り上げる。露骨なのはアップしていないけど、そこそこ際 どい画像を見られていた様だ。 柄にもなく、何をそんなに恥ずかしがっているのか、とにかくバツが悪い。鉄志 には見られたくない。俺は今、そう思っている。これは――いよいよだな。 「ま、とにかく一人に絞って選んだのが、海楼商事の人事部部長を勤めてる高田さ んって人。メッセージでのやり取りを重ねて、会う事になって。お客さんになって もらって、いよいよだったのに。コイツがホント曲者でさ……」 トレースした携帯端末を自分の携帯でコツコツ叩いてみせる。 「まるで“ガーディアン”みたいなプロテクトがかかってて、迂闊にハッキングで きなかった。その夜はただのヤり損だったよ。で、予定を変更して高田さんとはま た会えるように“虜”に落として、回数こなす様にしたんだ。何度も携帯端末に探 りを入れながら、今夜で三回目。全てのプロテクトとセキュリティを掻い潜って完 全トレースできたワケ。ちょっと際どかったよ、これ以上高田さんと重なると、こ っちも毒に溺れそうになるから……。良い人だったからね、接し方も大人で優しい し、ピロートークも楽しかった」 本当に稀に見る良いお客だった。話してても楽しいし、優しかった。正直、こう いう形で出会って、利用した事に忍びなさすら感じている。 HOEという身分で、相手の心に入り込み過ぎるのは不健康だ。どこかでしっか り線を引いて、割り切らないとならない。 シオンはそんな俺の事を気に入っていた。相手もろとも毒に溺れている俺は美し くて、そそるそうだ。本当、嫌な素質を持ったものだよ。 「つまり、お前はその、意図的に海楼商事の人間を誘い込んで、色仕掛けで“鍵” を手に入れたって事なのか……」 「やれる事はなんだってやるし、利用できるものは何でも利用するよ。そうやって 生きてきたからね……。今更、汚れる事を恐れても仕方ないだろ」 蓮雄とポルノデーモンのアカウントを削除して、携帯端末からアンインストール した。こんなにも、呆気なく終われるのにな。 「でも、もう無理だった……。どんなに都合のいい相手でも、優しくても、頭の中 は何時も別のもので満たされている。最近はホント、キツかったな……。蓮雄を目 立たせるにはポルノデーモンのアカウントも継続しないとならなかったから、そっ ちも続けるしかなかったし……」 最近、ポルノデーモンのアカウントが抱えていた問題。“誰かさん”の乗っ取りの お陰でクソな客ばかり引きあたる様になっていたから最悪だった。 やっと終わった。後はいずれ――アイツにも落とし前をつけてもらわないとな。 「また……俺はお前の事を傷付けていた様だな。売春を辞めさせたいなんて、俺の 傲りだ」 「事情を話さない俺も悪いけどね。でも色仕掛けで釣るなんて、流石に人には言え ないよ。上手くいったから、今は話せたけど……。この顔も身体も、発する言葉も 仕草も“ナバン”が“武器”になるまで俺に仕込んだ。その辺のハッカーじゃ逆立 ちしたって出来ない事だろ」 「恐れ入るよ、全く……。本当、凄い奴だなお前は……」 深い溜息と共に鉄志から貰う称賛の言葉。鉄志との距離が、少し近づいたと言う よりも、何時もの距離感に戻った様な気がした。 「そう言ってくれるのは、鉄志だけだよ。“凄い”って言葉にマンネリを感じるけ どね。とにかく、これで全て揃った。後は俺達がビシッとキメるだけさ」 リュックの中に入れてある。ケースを取り出して鉄志の前で開けて見せた。アク アセンタービル強行突入に欠かせないのは“鍵”と武器だけじゃない。 「トレースした携帯端末は二つあるからお互い持っておこう。それとビルのセキュ リティを一時的に無力化できるマルウェアが入ったメモリ。一階ロビーのインフォ メーションに接続すれば、通報や閉鎖のプログラムが麻痺する。俺が何かの理由で そこにアクセス出来ない時はこれを使って。これはビルに乗り込んだら真っ先にや らないといけない事だから」 「このドローンは?」 「ナビゲートシステムを登載した“インセクト”、鉄志の動きに合わせて誘導した り先行、偵察も行える。互いが別行動なっても、的確に誘導してくれるよ。俺だと 思って可愛がってね。“インセクト”用のアプリも鉄志の携帯に今ダウンロードし たから」 特に嫌がる気配もなく、鉄志は自分の携帯端末を開いてアプリを起動すると、ス ズメバチベースの姿をした“インセクト”が起動して、鉄志の右肩辺りをホバリン グし始めた。イメージ通り。 漫画喫茶を脱出する際に“エイトアイズ”が鉄志のサポートに役立ったのをヒン トに、ストックしていた“インセクト”を少しばかり改造した物だった。 「他に必要なものがあれば言って、すぐにでも取りかかる」 これで万全だと思われるが、時間は無駄なく使いたい。この分野に関しては鉄志 は一流のプロだ。また俺が想定も出来ない様な意見をくれる筈だ。 そう、期待したけど、やっぱり今日の鉄志の様子はどこかおかしかった。何て言 うか。――迷っている様な雰囲気を感じた。 近づこうとしている様で、無理に離れようとしている様な。何時も決断が早い鉄 志なのに、まるで定まっていなかった。 「お前が、羨ましいよ。蓮夢……」 この感じからすると、相当沈んでいるな。最近はそんな雰囲気はなかったけど。 何時も俺の話ばかりだ。ちゃんと聞かないと、鉄志の話を。あの時、森林公園で も俺は自分の事ばかりで気付けなかった。 よく聞いて、よく見るんだ。――鉄志の心を。 「どうしたの?」 俯き気味の鉄志からは返答がなかった。ここに来ても尚、話す事を躊躇っている 様だ。多分プライドだと思う。俺程ではないけど鉄志も結構意地っ張りだから。 それでもいい、鉄志のペースで話せばいいんだ。とことん待つさ。 でも、聞くだけじゃない。自分なりに向き合って応えよう。素人の下手なカウン セリングよりも、腹を割って話すに限るから。 「これから言う事は、ただの愚痴だとか泣き言だとか、そんな物だと思って聞き流 して欲しい……」 「内容によるよ。約束は出来ないね」 前に鉄志に言われた言葉で返した。あの時の俺の様に、話すなら覚悟を決めても らわないと。 「情熱的でエネルギッシュって言うのかな。俺も昔はそうだった、仲間達と困難な 任務を、どうやって乗り越えて成功へ導くか。重圧など物ともしない熱意があった よ。上手くいった時の達成感や充実感が欲しくて、また頑張れたし、上手くいかな ければ仲間と共に改善策を考え抜いた。お前を見てると、あの頃を……良かった時 を思い出す」 強い羨望と喪失。罪悪感と後悔に塗れて、何処まで行っても過去に圧迫されて身 動きが取れないでいる心。 大切な人を失い、孤独に悶える辛さは理解できる。それでも。 「要は“しっかり生きてる”お前が羨ましいって言ってるんだよ……」 怪訝そうに鉄志を見ていたら。要点が飛んできた。――“しっかり生きろ”。 羨むぐらいなら、実践すればいいじゃないか。俺の見る限り、鉄志がしっかり生 きるのに、憚れるもの等ない筈だ。 確かに泣き言だと思うよ。じれったいと思う、心に入り込むのが本当に難しい人 だよ、鉄志って奴は。 「悪いけど、人を羨んだり妬んだりなんて時間の無駄なんじゃない? それに失く なったものは戻っては来ない……。俺は臆病なだけさ、だから何時も無い知恵絞っ て考えて、切り抜けたり、かわしたりして生きてだけだよ。充実感や達成感なんて 興味ないね」 「なんだ、優しい言葉を期待してのにな……」 つれない言葉に鉄志が残念そうにボヤいた。 そうか、見えないから見せたい。心に入れないから、入れていたのか。ここに来 てやっと分かった様な気がした。――理屈なんかどうだっていい。 鉄志が望むような優しい言葉に一体、どれだけの価値があるのだろうか。安物の ドラッグの様に、大して効かない言葉なんかに。 身体で手っ取り早く心に触れて来た俺なんかの言葉には、鉄志の様な力はない。 「生憎、鉄志の様に良かった時代ってのが俺にはないんでね……。先に進むしか選 択肢がないんだよ。鉄志が拘るのは理解してる。でも過去に、過ぎた事には何もし てやれないよ」 酒の席でも話したが、俺に出来る事は今か、その先の事だけだ。過去に寄り添う って選択肢もあるのかもしれないけど。そんなものに価値を見出せないよ。 俺も鉄志も満たさない今を生きて、そして誰もが期待できない未来を生きようと している。それは避けられない現実だ。 何をすべきなのか、俺に出来る事は何か。或いは、“俺達”にと言ってしまえれ ば、どれだけ良いだろうか、鉄志。 人なんて生物は一緒に歩いてくれる人が一人でもいれば上手くいくもんだと、ど っかの誰かさんも言ってた。それは、とてつもなく難しくて険しく思えるけどさ。 「過去より未来って訳か……。俺はこの先も“組合”の殺し屋だ。死ぬまで永遠に な。独りで日本に戻ってきて何になるってんだ? “しっかり生きる”意味が何処 にもないじゃないか。お前はどうして、こんな地獄みたいな世界で、未来に期待で きるんだよ、何故、そこまで意気がって強がれるんだ?」 「鉄志……」 「お前に出会って、相棒になって、まざまざと思い知った。俺の人生ってのは、こ んにも虚しくて脆弱なものだったのかって……。壊れていく心をどうする事も出来 ないまま、ただ終わりが来るのを待っているだけ……」 俺から目を背けて、焦れ込みながら、らしくないぐらいの本音を口にしていた。 今日の鉄志は本当に忙しないな。心を閉ざしたり開いたり。――輝紫桜町の周り をうろついたり。 一体何があったのか、原因は“組合”にでもあるのだろうか。 でも歪で不安定な鉄志の中から、確かに鉄志の心を感じる。孤独に悶えても、ど うする事も出来ずに空虚に満たされている。 同じだ。鉄志は俺と同じだ。――孤独な“はぐれ者”。 嗚呼、鉄志。その心に触れてしまいたいよ。深海を突き抜けて地獄の底まで深々 と、どこまでも堕ちてしまいたい。 「鉄志はどうしたいの?」 「どうにもならないから、苦しいんだろ」 どうしよう、鉄志どころじゃなくなってきてる。胸の奥が熱く込み上げてきて思 考を惑わしている。馬鹿げた心に従えと打ち震えて来る。 「組織や立場、過去のせいにしないで、現実や現状もいらない。鉄志自身はどうし たいの?」 「俺は……苦しみから逃れたい。その手段が死だと言うのならそれもいい。でも出 来ないんだ、敵が迫れば殺す事しか考えなくなる。追い詰められれば生き残る事し か考えなくなる。時折、こめかみに銃口を当てる時がある……。ある時、勢いで実 行できるんじゃないかって、期待しながらな……」 着飾って意気がってても、俺の中には虚しさしかない。延々と続く苦痛、逃げる 術も失い空虚に終わりを待つだけの鉄志。――歪んでるけど最高じゃないか。 夢を追いかけていた人、自由を謳歌する人、欲望を体現し続ける人、居場所を守 り続けた人。俺なんかには不釣り合いな、強い心の人達に惹かれてきた。 「でも、実行出来ないんだろ。なら別の道を探すしかないよね……」 でも、この人となら、鉄志となら一緒にやれるかもしれない。何一つ保証も根拠 もないけど、互いの価値を確かめ合いながら、互いをカバーし合って前へ進んでい けるんじゃないか。傍にいて欲しい、助けになりたい、必要とされたい。 俺達ならきっと出来るよ――理屈なんかどうだっていい。 どうせ、駄目元だろ。でも、俺はもう恐れないよ鉄志。心を抑えられない。 少しテーブルに身を乗り出して、鉄志が俺の目を見るまで待つ。何時までも待ち 続ける。 観念するかの様に鉄志の視線が俺の目に入り込んで来た。流れ込んで来る心とは 裏腹に、トラブルが巻き起こる事は避けられない予感がする。 それはそれでキツイんだけど、俺はもう心を決めたよ、鉄志。 「ねぇ、テツ。俺達、付き合おうよ」
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