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終章~縁と腐れ縁~ 「御馳走様……」  今日も不味い。食わせてもらってる身で、こんな事を思うのは贅沢なのかも知れ ないが、病院の飯と言うのは、どうしてこうも味気ないのか。  あれから一週間が経った。暇を持て余してばかりの病院では、おそろしく永く感 じるし、あっという間にも感じた。  鷹野も氷野さんも対応に追われて、俺どころじゃない。――寂しいものだ。  ベットから腰を上げて窓の景色を眺める。気持ちの良い木漏れ日が入り込んでい た。穏やかな所だ。  山あいに聳える立つ総合病院は、表向きは海外の支援団体やNPOやらによって 作られた事になっているが、その団体のほとんどが“組合”の関連組織だそうだ。  最新医療も豊富で豪勢な作りの、この大きな病院自体が“組合”の所有物だった のだ。  あの後、ジープからヘリに乗り、真っ直ぐ此処へ向かい、当たり前の様に屋上の ヘリポートに降り立って、最優先で治療を受けられた。  恐ろしい組織だ。世の中の至る所に“組合”が存在している。  “M・Y・P戦線”。エリアM・Yサイキック戦線と、あの日の戦場を誰が考え たのかも知らないが、そんな名前で呼ぶようになっていた。此処にいると、あの壮 絶な戦場を駆け巡っていたのが嘘の様に思えてしまう。  左腕をサポーターで固定して病室を出る。すれ違う患者のほとんどは“組合”の 傭兵だった。一般人もいるが、ほとんど“組合”の貸し切り状態である。共に戦っ た仲とは言え、何処か肩身が狭い思いだった。  今、この病院で話せるのはユーチェンと彩子だけだった。鉄志も蓮夢も翌日には 病院を出て行ってしまった。  鉄志は仕事が溜まってると言って。蓮夢は此処では修復出来ないと言って、輝紫 桜町へ帰ってしまった。修復ってなんだよ。  エレベーター前は傭兵共で何時も混み合っている。群れてギャーギャーとうるさ いので、何時も階段を使っていた。  人目がないの確認して、全段飛ばしに飛び降りる。空中一回転、腕は使わず両脚 のみで衝撃を吸収した。それだけで身体の鈍りぐあいが分かる。後三日、早く退院 したい。  ユーチェン達は二階の病室を使用している。一日一回の訪問。ユーチェンも俺と 同じ十日間の入院である。  ユーチェン達の病室が近付いていく。話したい事が特別ある訳ではないが、個室 の病室で一人過ごすよりはマシだし、何よりも今は――見守りに行くのだ。  病室の扉をノックすると彩子が扉を開ける。表情は曇りがちだ。奥の方のいるユ ーチェンは何時も通り、ジャラのベット傍にある椅子に座っていた。  ジャラが目を覚ました時、何を望むかを懸念していた。風火党、伊賀流、ジャラ も大地田の言う通り、忍者と成る事を自ら望んでいたなら。  しかし、そんな心配はしばらく無用になってしまった。 「ジャラ、パソコンの中に入れてた写真を印刷してみたの。これ、家族の写真よ」  俺と彩子が傍に来ても気にもかけず、ユーチェンはベッドテーブルに写真を広げ ている。  ジャラが手にしていた写真は家族写真の様だ。気の強そうな女の子と母親の袖を 掴んでいる、控えめな少年。桜の木を背景に撮られている。 「ユーチェン、ジャラ。調子はどうだ?」 「鵜飼さん……」 「良い写真じゃないか」  ジャラの目が覚めたのも翌日だった。パニックを起こして暴れ回ったが、落ち着 きを取り戻してからは、ずっとこんな調子だ。  ジャラには、俺達の名前や関係性。今まで何をして来たのか。一通りは話してみ たが、その写真を見る目と同様、ジャラには何もかもが実感のない事だった。 「そうですね……。でも、何も分からない……」  目覚めたジャラは――記憶を失っていたのだ。 それがガスによる後遺症なのか、精神的なショックやストレスの破裂によるものな のかは分からない。どれだけの時間を失ってしまったのか、今の段階では分からな かった。  医者も時間が必要だと言っていたが、どれ程の時間が必要なのか 「ジャラ、無理しなくてもいいだよ。少しづつ、やっていこう」 「ありがとうございます、彩子さん」  彩子がジャラの肩を優しく撫でるが、ジャラの目は常に戸惑っている。まだまだ 全ての情報を処理出来ていない。  おそらく自分が喋っている言葉だって形式的で理解はしていないだろう。 「なら、これはどう? 家族でキャンプに言った時。一緒に魚釣りをした。私が念 動力を使って魚を捕まえると、あなたは……」 「今は……」  少々、強引なユーチェンに堪り兼ねたのか、ジャラの語気は強かった。  どうして、この姉弟にはこんな不幸ばかりが降りかかるのか。やり場のない感情 が込み上げてくる。 「すみません。今は独りにさせて下さい……。オネェサン」  ぎこちないお姉さんの言葉。これ以上は何も言えなかった。  窓の向こうの景色を呆然と眺めるだけのジャラを残して部屋を出る。ユーチェン 達の病室へ向かう途中、ジャラの病室から離れてきたところで、ユーチェンはフラ ついて壁伝いに崩れ、哀哭に崩れ落ちた。  らしくないぐらい弱りきって、悲しみと怒りが混ざり込んだ涙が床に溢れ落ちて いく。彩子がユーチェンの前で膝をつき、強く抱き締めてやるが、しばらく落ち着 きそうになかった。 「鵜飼……ごめん……」  小さく頷いて踵を返した。俺に出来る事は、何もなかった。強烈な無力感を引き 摺ったまま、病院のロビーを過ぎ売店の辺りまで辿り着く。  ある訳もないが、ここに酒でも売っていれば、ありったけ買い込んで潰れるまで 飲めたものを。  陳列された品を何となく眺めていると、何者かの指先が背筋を下から上になぞっ てきた。ぞわりと鳥肌が立つ。 「ヤッホー! 鵜飼、調子はどう?」 「蓮夢……お前……」  弾んだ声とニカッとした笑顔。こんなしょうもない事を仕掛ける奴なんてコイツ しかいないだろうけど、本当に鬱陶しい奴だ。  黒レザーのライダースジャケットにグレーの薄手のパーカー、黒のダメージジー ンズ。今日は化粧っ気もなく、男らしい容姿をしていた。  傷だらけで泥と煤塗れだった姿とは見違える。と言うよりも違和感を感じた。  たった四日でこれだけ回復出来る訳がない。肉が削がれ無残に骨を露出させてい た左手が傷一つなく綺麗になっていた。 「腕、もう治ったのか?」 「“治す”じゃない“修復”だ。皮を剥がして、汎用細胞を埋め込んで、人工スキ ンをコーティング。培養液に十二時間浸して。見ろよ、せっかく彫ったタトゥーが 綺麗サッパリ消えちまった……」  ジャケットの袖を捲り、左腕を見せてくる。何事もなかったかの様に傷一つない 綺麗な腕だった。確かに腕の裏に彫られていたタトゥーがなくなり、デバイスを接 続する露出した黒いケーブルポートだけになっている。――新品の腕だった。  “修復”と言う言葉の意味をまざまざと見せ付けられた。見た目は人間と変わら ないが、蓮夢は紛れもなく相当なサイボーグだった。 「並ばないと買えないケーキ買って来てやったよ。ユーチェン達と食べようよ」  立派に梱包された箱と、見るからに重そうな紙袋を差し出される。ただのお見舞 いに来た訳か。  ジャラの状況は分かっている筈なのに、呑気な奴だ。こんなテンションの奴を今 のユーチェンに会わせる訳にはいかないな。 「今はそっとしておいてやってくれ……」 「どうしたの?」  ズボンのポケットに入れてある小銭で、缶のほうじ茶を買った。釣り銭を受け取 り、蓮夢を見据える。 「ちょっと顔貸せよ」 「ヤダね……」  即答で予想もしないものが返ってきた。頬に手を添え、蓮夢の表情が妖しく色目 がかってくる。 「貸すのはごめんだよ。この顔、輝紫桜町じゃ結構お高いんだぜ」 「なんだよ、それ……」  歓楽街の男婦め。笑えない冗談ばかりほざいて。恥じらいも何もあったもんじゃ ない。  溜息が漏れる。まともに話せる奴がいないって事が、こうも憂鬱とは。 「お前、寂しいんだろ?」  覗き込む様に蓮夢が顔を近付けてくる。薄く笑みを浮かべ、女の様に長いまつ毛 と暗紫色の目が視界を埋めていく。 「鷹野もいないし、ユーチェン達も相手してくれないし、人見知りするし、寂しい んだろ?」  ズカズカと遠慮もなく、好き放題に言ってくれるな。  認めないぞ俺は、断じて寂しい訳がない。 「ちっ! 違……」 「来いよ、この病院の中庭、結構イイ感じなんだ。煙草も吸えるし」  掴み所がなく何時も飄々としていて、周りを自分のペースに持ち込んで然るべき とする。  そう言う感じが――兄貴に似ていて本当に腹立たしい。  柑橘類の妙な香りがする煙草だった。ベンチに脚を組んで座り、蓮夢は俺が話す ユーチェン達の今の状況に静かに耳を傾け、煙草の煙を一筋吐き出していた。  中庭は気持ちの良い風が入ってくる。紅葉を終えた木々は風に流され、溢れ落ち て寂しげだが、身体に纏わり付く病院特有の匂いを流してくれた。 「もう少し、時間のかかる話だね。今日こそはジャラと話せると思ってたのに。残 念……」 「気楽なもんだな、どうなるかなんて、分かりもしないのに」  時間がかかる事ぐらい分かり切っている。かと言って、記憶がどう戻るのか、そ もそも戻るものなのかもハッキリしない。  意外にも蓮夢は冷静だった。こう言う事には人一倍胸を痛めそうな質なのに。  それとも、ハッカーとしての仕事が終われば、後は必要以上の情はかけないとで も言うのだろうか。 「ユーチェンの気持ちは察するよ。でも今はジャラが混乱してるって分かり切って るのに逆効果だよ。アヤだって分かってる筈だ。でもユーチェンの事も止めたくな かったんだろ……」 「どうして?」 「二人とも、ジャラを助ける為に全て擲ってきた。ユーチェンの五年間を理解出来 てるのも、傍にいたアヤだけだよ。頭じゃ分かってても、心が現実を受け入れ切れ てないのさ……」  確かにずっと探し求めて、命懸けで助けたのに、こんな再会は納得なんて出来る 訳がないか。  生きてさえいればなんて、今は言える状態でもない。――時間か。 「どうすりゃいいんだ……」 「心配するなよ、ユーチェンなら必ず“道”を見付ける。自分の意思で戦う術を学 んで、ハッカー雇って日本にまで来た奴なんだ。こんな事で立ち止まって壊れる事 なんてないさ。俺達に出来る事は、傍にいてやる事と、望まれた時に必要な言葉を かければいいだけ。その為に費やす時間は無駄じゃない」  肩をポンと叩かれ、煙草を足元に捨てる。行儀の悪い奴だ。もどかしいが、蓮夢 の言う通り、時間をかけて微力を尽くすしかないか。 「シャキッとしなよ鵜飼。お前はジャラにとって必ず助けになる。同じ忍者なんだ から。今じゃなくても、何時から必ず……。だから傍にいてあげて」  これからどうなるのか。ユーチェンと彩子の今後の事も分からないし、俺も退院 した後は氷野さんの手伝いで手一杯になるのは目に見えてる。  そもそも、傍にいてもいいのか。元々生きる世界がこんなにも違うのに。  俺達が手を組んで戦ったのは、互いの正常を取り戻す為の緊急処置だった筈なの に、蓮夢の言い振りはこれからも傍にいるのが前提みたいだった。  そしてジャラと忍者の関係性にも鋭く注視している。認めざるを得ない、蓮夢の 洞察力や回転の速い思考。結局、コイツの言いなりになるのか。  何時も飄々と俺達の二歩先を行き、情報を独占して人をコントロールしようとす る。――鼻持ちならない男だ。 「コンピューター入りの脳ミソってのは、輝紫桜町の人間でも、尻軽とインテリの 切り替えが出来るもんなのか?」  苛立ってしまい、つい悪態を口走ってしまった。それでも鉄志の仕切りの裏にコ イツの影がチラついているのが、前々から気に入らなかったのは事実だった。  短期間の共闘なればと、黙っていても良かったのに。やはり蓮夢の様な軟派で同 性愛者な人間は嫌いらしい。  蓮夢の表情が一瞬強張るが、軽い溜息をして、にやけ面になっていく。感情のコ ントロールが上手い。蓮夢の本心は何時も一瞬しか現れない。 「伊達に地獄で生きてないさ。この際言ってやるけど、ぬるま湯に浸って、身の回 りの狭い常識の中で、美味しい所ばかりつまみ食いする事が許される、お役人のお 前さんとは、ハナっからキャパが違うんだよ」  蓮夢にしては珍しく、挑発に乗って来た。毒々しい言葉を並べてきた。  輝紫桜町の人間らしく、妬みを含んだ雰囲気の物言いだな。 「鵜飼を見てるとさ、手に取る様に分かるんだ……。親とか家族とかに不自由がな くて、将来を保証されてる。大した不安も挫折もなく生きてこれた奴だってね。ホ ント、羨ましいよ……。甘ちゃんの脳筋クソ忍者に俺の心なんて解りはしないさ」 「貴様こそ! 俺の何が分かるっ!」  下らない妬み混じりの侮辱など取るに足らないが“家族”と言う言葉に、反射的 に反応してしまい。気付いた時には右手で蓮夢の胸倉を掴んで引き寄せていた。  蓮夢の家族や親の事なんて知らないし、俺の崩壊した家族、忍者が故にも定めら れた将来を、甘い奴なんて言葉で、こんな下らない奴に言われてたまるか。  胸倉を掴んだ蓮夢を睨み付けるが、蓮夢の表情に恐れはなかった。なんだかんだ 蓮夢は、ここぞと言う時に度胸をみせる。今も不適な笑みを浮かべていた。  不意に両頰に手がそえらて、蓮夢の顔が近付いてくる。  気色悪い、キスでもする気か。あと数センチ近付けて来たら、本気でぶん殴って やる。  しかし、蓮夢の行動は俺の予想だにしなかった方向へ進んでしまった。身体を引 き寄せられ、蓮夢と共にベンチにゆっくり倒れ込む。これでは俺が蓮夢を押し倒し た様なザマではないか。  うっかり胸倉を離してしまった右手を掴まれ、蓮夢は頭の上の方へ動かす。左手 がサポーターで固定していて使えない分、身体を支えるのがキツい。  押し倒して、腕を押さえ込んだ様な異様な姿勢のまま、まじまじと物言わぬ蓮夢 の表情と目を見つめるしかなかった。  三十路の男だぞ、一体どうすれば、こんなにも艶かしい色気の様なものを発する 事が出来るんだ。不本意にも――釘付けになった。 「お前“これっきり”って言ったよな? 終わったと思ってるなら、それは大きな 間違いだぞ。これは“始まり”だ。もう引き返せないんだよ、俺達は……」  気付くと蓮夢の表情は一変して精悍な表情になっていた。眼光鋭く、あの時の戦 場を駆け巡った目付きに戻ってた。  本気で“終わっていない”と思ってるらしい。 「ど、どういう意味だ?」  この姿勢をどうにかしないと。しかし、絶妙に身体が伸び切っていて自由が利か なかった。  恐ろしい奴だ。あざといとか打算なんてレベルじゃない。――人心掌握だ。  蓮夢は意図的に且つ、自然とそれを行っている。ここまで来ると、ある種の才能 とも言えた。  あの大歓楽街、輝紫桜町で一番の男娼だなんて言われる理由に納得していた。  何時までこの状態が続くのか、こんな姿を人に見られてないか、焦り始めた時に 解放された。体勢を直そうとしたタイミングで、蓮夢から何かを投げ渡される。殴 り飛ばす機会を奪われた。 「何だコレ?」 「この一件の最終レポート。荒神会、海楼商事、あの軍事施設の全ての情報を統合 した物だ。やるよ……」  渡されたのはPCに使うメモリだった。アザラシのフィギュアが付いた何とも間 抜けなメモリだったが、蓮夢の言った通りの内容が記録されているのなら、正にお 宝である。――この一件の全て情報。  これがあれば、海楼商事に引導を渡せる。裏社会のいざこざではなく。公力を以 てして正式に不正を正せる。港区も犯罪組織から解放される。 「これから“組合”の所に行って同じ物を渡して来る。条件付きで……。この件に 関わった全員に共有してもらう」  蓮夢の言葉に身体が少し強張った。言わんとする事は理解できている。  この情報が全て網羅されたものなら、氷野さんや俺達の動きと“組合”が何をし ていたかも含まれる。お互いに弱みを握り合う形と言う訳だ。  あれだけの負傷を蓮夢は半日少々で修復し、今日までに一体どれだけの行動を起 こしていたのか。鉄志の動向も気になる。  終わっていない。そう考えてコイツはずっと駆け回っていたらしい。 「お前、何を企んでいるんだ?」  乱れた前髪を掻き上げて整えた蓮夢は、ベンチに座る事なく俺を見据えた。その 顔は既に、はぐらかす為の笑みを浮かべている。 「鵜飼、俺はもう決めたよ。輝紫桜町とか役人とか“組合”とかの先に行く。行か なきゃいけない。確かに俺は個人運営の気楽なハッカーだし、歓楽街でよろしくや ってる身軽なビッチさ。でも、立場が違うなんて言い訳なんかクソ食らえだね。今 のユーチェン達には話せそうにないから、今日はお前にだけ言っておく、腹を決め とけよって……」  強い眼をしている。蓮夢の言う“先”が何を意味するのかは分からない。確かな のは揺るぎない意思を止める事は容易くないと言う事だ。  鉄志は俺達が出会ったのは、必然と言った。悪くないと思うよ、賛同できる。蓮 夢、お前はこの縁を――腐れ縁にしていく気が。 「なんか、雨降ってきそうだね……。そろそろ行くよ、みんなでケーキ食べて。病 院の飯も不味いだろうから、テキトーに食い物も入れてある。早く元気になれよ」  蓮夢は最初会った時と変わらない雰囲気に戻っている。差し入れを改めて俺に渡 すと、その場を後にした。  一瞬頭に過ったポルノデーモンの顔を振り払い、残ったほうじ茶を飲み干す。う んざりするな。  空は薄い雲が覆い、確かに夜は一雨やって来そうな気配だった。  空缶を左手で握って潰そうとするが、傷口を中心に筋肉に痛みが走るばかりで力 が入らない。空缶は少しへこむ程度で潰せなかった。  情けないじゃないか、これが甲賀流、鵜飼猿也のザマか。  このままで良い訳がない――俺も動かねば。

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